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大台ヶ原山は、吉野熊野国立公園内の自然豊かなエリアにあり、「日本百名山」や「日本百景」、「日本の秘境100選」にも選ばれるほど、とても自然の美しいところです。
そんな紀伊半島の秘境にある大台ヶ原ですが、実は登山道が整備されていることや、標高差も少ないことから、体力に自信のない登山初心者にも人気のハイキングスポットとなっています。
ただし、大台ヶ原は日本で最も雨の多い地域であることや、標高が高く気温が低いことなど、注意しなければならない点がいくつかあります。
①レインウェアが必要
②防寒対策が必要
③登山靴が必要
④紫外線対策が必要
大台ヶ原は特異的な気候や地形のため、上記の準備が必要です。
この記事では防寒対策や紫外線対策など、安全で快適なハイキングを楽しむためのポイントを、初心者の方にも分かりやすくお伝えします。
ぜひ参考にして頂き、大台ヶ原の大自然を楽しんでくださいね。
・大台ヶ原の自然や気候の特徴
・大台ヶ原に最適な服装
・大台ヶ原に最適な靴
・大台ヶ原で役立つ道具
・大台ヶ原の熊対策
大台ヶ原はどんなところ?簡単に紹介!
まずは大台ヶ原の動植物、気候や登山道の特徴などを簡単に紹介します。
大台ヶ原がどんな所かを知ることで、より安全にハイキングを楽めます。
- 大台ヶ原の動物、植物
- 大台ヶ原の気候
- 大台ヶ原の登山道
大台ヶ原の動植物
大台ヶ原山(日出ヶ岳)は吉野熊野国立公園内にあり、その特異的な気候や地形から、近畿地方では希少な動植物が生息しています。
広大な笹原にトウヒが立ち枯れている風景は壮観で、初めて訪れる登山初心者の方なら、きっと心に残る絵になると思います。
大台ヶ原はニホンジカやニホンカモシカの生息地帯でもあり、6月初旬には珍しいセミの鳴き声も聞こえます。
様々な動物が生息していますが、注意しなければならないのは、ツキノワグマの生息域だということです。
安全にハイキングを楽しむためには、熊鈴を用意するなど、ツキノワグマ対策を知っておく必要があります。
大台ヶ原の気候は?
近畿地方とは思えない景色が魅力の大台ヶ原ですが、この地域一帯は屋久島と並び、日本で最も雨の多い地域です。
環境省ホームページによると年間降水量は約3200㎜で、特に7月~10月の台風シーズンに多いとされています。
晴れ予報でも午後から急に雨が降ることがよくあり、ガスで前が見えなくなることもあるので注意が必要です。
YAMAPなどのGPSアプリで、必ず自分の居場所が分かるようにしておきましょう。
また、大台ヶ原一帯は標高が約1500~1700mと高く、夏場でも最高気温は20℃程度です。
そのため、大台ヶ原のハイキングには雨対策や防寒対策が必須です。
そのほか大台ヶ原では、正木峠から日出ヶ岳にかけて日光を遮る樹林帯がありません。
特に夏場は紫外線が強いため、長袖やアームカバー、帽子やサングラスなどの日焼け対策が必要になります。
大台ヶ原は登山道が整備されてるの?
大台ヶ原は、登山初心者でも比較的歩きやすい登山道が整備されています。
ただし、金剛山の千早本道のように、頂上までしっかりとした階段があるわけではありませんし、多雨地帯のため、ぬかるんでいる所が多いです。
特に大蛇嵓(だいじゃぐら)方面のハイキングは、石や岩で歩きにくく、ぬかるみも多いです。
滑りやすく足元も泥で汚れます。
大蛇嵓は歩きにくい上に、高度感もあるので滑りやすい靴では怖いですよ。
大台ヶ原のハイキング初心者に最適な服装とは?
それでは大台ヶ原の気候や登山道などの注意点を踏まえ、最適な服装を紹介します。
大台ヶ原(東大台)をハイキングできる期間はおおよそ5月~11月頃です。
※大台ヶ原ドライブウェイは冬季閉鎖期間があるため。
比較的暖かい時期のハイキングになるため、軽装備でも大丈夫と思ってしまいがちなので、注意が必要です。
登山専用の服装でなくても、ユニクロなどで代用可能なところもあるので、是非参考にしてください。
登山(ハイキング)の基本は重ね着
大台ヶ原は標高が高い上に、雨が多く、夏でも冷え込むと寒いです。
また、朝夕の寒暖の差が大きく、朝と昼の気温の差はおおよそ9℃程度あります。
そのため、上下のレインウェアはもちろんのこと、防寒着も必要になります。
ただし、登山(ハイキング)は運動強度が比較的高いスポーツで、平地でのジョギングに相当します。
夏でも20℃程度の大台ヶ原ですが、ハイキング中はたくさん汗をかきます。
登山はウォーキングの延長と考えている人が多いですが、登山の運動強度は高く、軽いハイキングでも平地でのジョギングに相当する。
そのため、服装は重ね着(レイヤリング)で調整することが基本です。
登り始めや休憩中は厚着、ハイキング中は薄着に変更するなど、服を脱ぎ着することで適した体温に調節します。
また、汗を吸収、速乾してくれる素材の服を選ぶことも重要です。
大台ヶ原のハイキングに最適な服の素材とは?
大台ヶ原では、速乾性の高いスポーツ用の化繊素材(ポリエステル)を使用した服装が望ましいです。
ポリエステルできたシャツやフリースは、汗をかいてもすぐに乾くのが特徴です。
ベトつかずに快適で、登山やハイキングで最も重要な汗冷えを防ぐ効果があります。
ハイキングはジョギングと同等の運動強度になるため、たくさん汗をかきます。
リュックサックがある背中部分は、特に汗で濡れやすいです。
大台ヶ原の気温は夏でも平地より10℃程度低く、エアコンの効いた部屋にいるような環境です。
濡れた衣類では、登山(ハイキング)において危険とされる汗冷えを招きます。
重ね着(レイヤリング)で体温調節しながら、速乾性の高い素材の服装を選ぶことによって、登山(ハイキング)の大敵「汗冷え」を防ぐことができます。
一般的な綿(コットン)でできたインナー(肌着)やスウェットは、吸水性は高いですが乾きにくいため、登山(ハイキング)には不向きです。
ハイキングに最適な重ね着(レイヤリング)とは?
重ね着(レイヤリング)は、温度や湿度に応じて服装を調整することで、汗をかいても体温調整をしやすく、快適なハイキングができます。
基本的には、
①ベースレイヤー:速乾性の高い肌着
②ミドルレイヤー:保温性のある中間着
③アウターレイヤー:防水性のあるレインウェア
ハイキング中は、この3重構造を脱ぎ着して体温調節します。
3重構造のそれぞれのレイヤーについて説明します。
①ベースレイヤー
吸汗速乾性に優れた化繊素材のTシャツや長袖シャツがおすすめです。肌に密着して汗を素早く吸収・発散してくれます。
【例:ユニクロのエアリズム、モンベルのWIC.Tシャツなど。】
②ミドルレイヤー
化繊素材で保温効果のあるフリースや、長袖のジップシャツがおすすめです。ジップ式の方が体温調整や着脱がしやすいです。ジップシャツはベースレイヤーとして使用可能です。
【例:学校ジャージ、ユニクロフリース、モンベルのWIC.ロングスリーブジップシャツなど】
②´予備のミドルレイヤー
休憩中や想定外の寒さの時に着用するミドルレイヤーです。
薄手のフリースやインナーダウンが持ち運びしやすく便利です。
【例:ユニクロフリース、モンベルのシャミース、ユニクロのウルトラライトダウンなど】
③アウターレイヤー
雨風を防ぐレインジャケットです。冷たい雨風を遮りながらも、汗(湿気)を外に逃がしてくれる透湿性素材のものが必要です。
【例:モンベルのストームクルーザー、ミズノのストームセイバーなど。】
ハイキング中、寒い時は、①+②+③のすべてを着用します。
行動中に①~③を着て寒いと感じることはないはずです。
ハイキング中に汗をかいたり、暑いと感じた時は、①+②や①+③、もしくは①のみで行動します。
夏の昼間は①のみで行動することが多いです。
休憩時など、寒い時は②´のフリースのように、ミドルレイヤーの着用枚数を増やします。
想定外の寒さに備えて、インナーダウンや薄手のフリースを携帯することをおすすめします。
インナーダウンや薄手のフリースは、かさばらないのでパッキングしやすいのが特徴です。
バックパックの底に入れておきましょう。
初心者の場合、全て登山専用の服装でそろえるとなると、費用が高くなります。
ベースレイヤーやミドルレイヤーは、ユニクロのエアリズムシリーズやフリース、スポーツゼビオなどのスポーツ用ウェアで十分代用できます。
ハイキングや登山を続けながら、自分好みのウェアを買い足していけば良いと思います。
※長く使うならゴアテックス一択です。
具体的に何を着用すれば分からない時は、モンベルの店舗などで店員に聞くと丁寧に教えてくれます。
大台ヶ原のハイキングに適した登山靴
多雨地帯の大台ヶ原では、ぬかるんだ登山道や濡れた木道や階段を歩くことが多くなります。
スニーカー(運動靴)などでは、足元が濡れるだけでなく、滑りやすく転倒や捻挫の危険性があります。
雨で濡れた木道は想像以上に滑りやすく、運動靴を履いていても滑ります。
そのため、防水でグリップ力が高く、足首を保護してくれる登山靴があれば安全にハイキングを楽しむことができます。
個人的には、足首の保護と歩きやすさが両立したミドルカットの登山靴がおすすめです。今後の登山にも活躍します。
ローカットでは歩きやすい反面、足首が不安ですし、ハイカットは安全ですが歩きにくいです。
登山三種の神器の登山靴。自分の歩き方のスタイルにあった登山靴を選択すれば良いですね。
大台ヶ原に最適な服装の具体例
ここでは、私が着ている服装の具体例を紹介します。
大台ヶ原のハイキングでは、想定外の寒さになることもあります。
夏でも、少しオーバースペックかな?と感じるくらいの準備をしておくことをおすすめします。
①ベース:ジオラインTシャツ(モンベル)
②ミドル:ロングスリーブジップシャツ(マムート)
②´ミドル:薄手フリース(マムート)
③アウター:レインダンサージャケット(モンベル)
④ボトムス:トレッカーズパンツ(マムート)
※ベースにジオラインのタイツ
⑤靴下:厚手パイル靴下(モンベル)
⑥靴:マウンテンクルーザー400(モンベル)
5月や11月の早朝や休憩中はとても寒いため、①~③を全てと手袋を着用します。
ボトムスは、アンダーにモンベルのジオラインタイツとトレッキングパンツの組み合わせです。
7~8月の夏場はベースレイヤーのジオラインを省いて、ロングスリーブジップシャツをベースレイヤーとして着用しています。
私の場合は紫外線対策として、夏場でも長袖です。
ボトムスはジオラインを省いて、トレッカーズパンツのみです。
私はモンベルやマムートなどのメーカーを好んで着用していますが、特にこだわりはありません。
コストパフォーマンスの高い商品を使用することが多いです。
大台ヶ原のハイキング初心者に最適な道具とは?
大台ヶ原のハイキングに最適な道具や、あれば役立つ道具を紹介します。
①バックパック(20ℓ)
②サコッシュ
③ブランケット
④ウレタン座布団
⑤折りたたみ傘
⑥手袋
⑦日除けの帽子
⑧水筒
⑨サングラス
⑩トレッキングポール
⑪ゲイター(スパッツ)
ここで紹介する以外にも、ヘッドライトや救急セット、ティッシュやタオルなど、ハイキングを安全で快適に過ごすアイテムはあったほうが良いです。
【初心者向け】登山を安全、快適にする道具はこちらの記事で詳しく解説↓

バックパック(20ℓ程度)
大台ヶ原のハイキングに使用するザックは、20ℓ程度がちょうど良いです。
昼食やおやつ、クッカーやバーナー、脱いだジャケットなど、日帰りハイキングの道具一式がちょうど納まる大きさです。
水分補給する時に、ペットボトルや保温ボトルが入る、サイドポケットがあると便利です。
水分補給のたびにリュックを下ろすのは面倒ですし、面倒だからといって水分補給を怠ると、熱中症や脱水などの体調不良の原因となります。
ただし、背負ったままではサイドポケットに手が届かないバックパックも多いです。
そんな時は、バックパック用のドリンクホルダーがあると便利です。
ショルダーベルトに取付けて、胸元部分にドリンクを固定できます。
飲みたい時にサッと取り出せるので、こまめな水分摂取にとても便利です。
ただ、ショルダーベルトに巻き付けているだけなので、バックパックによっては、カラビナで取り付ける部分がないと、ズレ落ちてきます。
ハイキングにあると便利なサコッシュ
サコッシュは使用頻度の多い、スマホやティッシュ、ハンカチなどを入れるのに便利です。
大台ヶ原のハイキングでは服を脱ぎ着するので、ポケットに物を入れておくと紛失に繋がります。
かといって、ハイキング中にいちいちバックパックを下ろすのは面倒ですし、ズボンのポケットにスマホなどを入れると、足上げの妨げになり歩きにくいです。
転倒した際など、スマホが壊れる危険性もあります。
サコッシュを首から下げておくことで、ルートを確認する際や、写真を撮りたい時にサッとスマホを取り出すことができます。
私はサコッシュの中に、
①ティッシュ
②ハンカチ
③スマホ
④行動食
⑤小銭
などを入れています。
寒い時に便利なブランケット
大台ヶ原の気温は平地よりも10℃程度低いです。
特に5月や11月は寒いので、食事をしたり、休憩する時にブランケットがあると暖かくて快適です。
夏場の使用はほとんどないですが、想定外の寒さに備えて持っていくことをおすすめします。
ダウンのブランケットは軽くてかさばらず、コンパクトにバックパックに入れることができるのでおすすめです。
なければ予備のフリースを持って行き、ひざ掛けにするなどして対応すると良いでしょう。
濡れと冷えを防ぐウレタン座布団
休憩する時や食事する時などに役立ちます。
多雨地帯の大台ヶ原では、ベンチや地面が濡れていることが多いです。
春秋では直接地面に座るとお尻が濡れたり、お尻が冷たくて不快です。
ウレタンの座布団は、お尻を濡れと冷えから守ってくれるので、快適に休憩することができます。
コンパクトなウレタン座布団は、かさばらないので携帯に便利です。
おすすめはバンドックのウレタン座布団です。
100均のものより丈夫でおすすめです。
レジャーシートでも良いですが、たたむ作業が面倒なことと、春秋ではお尻が冷たくなります。
夏場はレジャーシートでもお尻は問題ありません。
あれば便利!折りたたみ傘
大台ヶ原ではレインウェアは必須アイテムですが、折りたたみ傘があればとても便利です。
小雨時や樹林帯の中では横から雨風が当たることがないので、折りたたみ傘があれば、わざわざ面倒なレインウェアを着る必要がありません。
また、いくら透湿性素材のレインウェアでも行動中に汗をかけば蒸れます。
その点においても、折りたたみ傘は蒸れない雨対策として優秀です。
モンベルの折りたたみ傘は、超軽量で丈夫です。
日常使いも可能なので長く使うならおすすめですが、少々高価なので登山の緊急用であれば、安価なものでも良いでしょう。
フリマサイトなどで安く譲ってもらうのも一つですね。
春秋の大台ヶ原に必要な手袋
5月や11月の大台ヶ原では、登り始めや休憩時に手が寒いです。
外しても嵩張らない薄手の手袋があると快適です。
ハイキング中は暑くなるので、サコッシュやバックパックに入れておきましょう。
予算があれば化繊素材のものが最適です。
なければ用途的には軍手でも問題ありません。
紫外線対策の帽子、サングラス
正木峠から日出ヶ岳にかけて、日光を遮るものがありません。
そのため、紫外線対策やケガ防止のために、日除けの帽子とサングラスがあると快適です。
汗をかくので、帽子も化繊素材のものが最適ですが、個人的には、脱ぎ着が簡単な帽子は綿素材でも問題ないと考えています。
夏場、半袖で行動される方は、アームカバーもあったほうが快適ですね。
大台ヶ原のハイキングに最適な水分
大台ヶ原では、ビジターセンターの駐車場以外に自動販売機はありません。
ハイキング中は持参した水分のみで行動することになります。
一般的な大蛇嵓から日出ヶ岳を散策するルートのコースタイムは、約5時間弱です。
こまめな水分補給は熱中症対策や疲労軽減する上でも大切なので、水筒やペットボトルは必需品です。
大台ヶ原ではビジターセンターの駐車場以外にトイレはありません。
そのため、大蛇嵓~日出ヶ岳のコースでは約5時間、トイレに行けません。
必ず駐車場でトイレに行っておきましょう!
疲労軽減とバランスをサポートするトレッキングポール
トレッキングポールは登山用の杖です。
登りや下りの足の負担を軽減したり、バランスを取りやすくするための道具です。
2足歩行よりも両手も使って登った方が、下半身への負担が減らせます。
1本だけでもあれば身体への負担は違ってくるので、1セットあればお連れ様の分も用意できます。
ダバダのトレッキングポールは安価ですが、十分使用できます。
体力に自信の無い方や、膝への負担が気になる方は、トレッキングポールがあると安心です。
汚れを防止するゲイター(スパッツ)
ゲイターは小石や雪が靴に侵入するのを防ぐ道具で、スパッツとも言います。
登山靴に取付けることで、小石や雪が靴の中に入るのを防ぐとともに、ズボンが汚れるのを防ぐ役割もあります。
ぬかるみが多い大台ヶ原では、歩いていると必ず足元が泥で汚れるので、あると便利です。
あると便利なカメラホルスター
自然豊かな景色は綺麗に写真に残したいですよね。
でもハイキング中、首からぶら下げるのは歩きづらいし、ぶらぶら揺れて邪魔になります。
ザックの中に入れてしまうと、撮りたい時にすぐに取り出せず、シャッターチャンスを逃してしまいます。
そんな時に便利なのが、ショルダーベルトに取付けることができるカメラホルスターです。
バックパックのショルダーベルトにネジで締め付けて取付けます。
カメラを取付けると重たくなりますが、首からぶら下げるよりは断然楽で、歩きやすくなります。
すぐに手に取ることができるので、動物を見かけた時など、シャッターチャンスを逃しにくいです。
大台ヶ原のツキノワグマ対策
大台ヶ原はツキノワグマの生息域です。
ツキノワグマに出会わないための対策や、もし出会ってしまった時の対応策を知っておきましょう。
ツキノワグマは基本的には大人しい性格で、人間を避ける傾向にあります。こちら側から威嚇しない限り、襲ってくることは稀です。
ツキノワグマに出会わないためには?
- 音を出す
ハイキング中に声を出したり、手をたたいたり、熊鈴を鳴らしてツキノワグマに自分の存在を知らせるようにしましょう。単独行動の時は特に注意です。 - グループで行動する
大台ヶ原でのハイキングはできるだけグループで行動することをおすすめします。グループの方が、話し声や足音など、ツキノワグマに気付かれやすいです。 - 食べ物やゴミを置き去りにしない
ツキノワグマは臭いに敏感です。食べ物を求めて近づいてくる可能性があるため、ゴミは必ず持ち帰りましょう。
バックパックなどに熊鈴を取付けてツキノワグマにアピールしましょう。
万が一、ツキノワグマに出会ってしまった時は?
- 冷静に行動する
驚いて大声を出したり、走って逃げようとすると、逆に警戒心を与えることになります。落ち着いて行動するようにしましょう。 - 静かに退避する
ツキノワグマの目を見ず、ゆっくりと後ずさりして遠ざかりましょう。
もしもの時の「ベアスプレー」
あると安心ですが、なかなかの高額です。
【大台ヶ原のハイキング初心者に最適な服装と道具のまとめ
大台ヶ原は登山初心者でも比較的登りやすく、気軽に非日常を味わえるおすすめスポットです。
ただ、一歩足を踏み入れると、そこは日本の中でも秘境と呼ばれるスポット。
しっかり準備をして、思いっきり楽しみましょう。
・大台ヶ原のハイキングはジョギングと同じ!
・服装の基本は化繊素材のレイヤリング!
・透湿性素材のレインウェアは必須!
・夏でも防寒対策を!
・紫外線対策も忘れずに!
・防水の登山靴も必要!
ハイキングの服装は化繊素材が理想ですが、全て化繊素材でないとダメというわけではありません。
ハイキングに必要なレイヤリングを分かった上で、できるだけ適した服装を選択することが、ハイキングを安全で快適に楽しむことに繋がります。
・バックパックは20ℓ程度!
・サコッシュは便利!
・寒い休憩時はブランケットで保温!
・ウレタン座布団でお尻快適!
・折りたたみ傘で雨対策!
・水分はたっぷりめに!
・春秋は手袋も持参を!
・帽子とサングラスで紫外線対策!
・トレッキングポールで疲労軽減!
・ゲイターで足を汚れから守れ!
安全、快適にハイキングを楽しむためには道具も非常に重要です。
ここで紹介した以外にも、ヘッドライトや救急セットなど、安全を確保するための道具はあった方が良いです。
安全のためには、事前の天気予報は必ず確認しておいてください。
そのほか、双眼鏡や野山の図鑑などがあれば、大台ヶ原のハイキングが一層楽しくなります。
初心者におすすめのルートは、
ビジターセンター→尾鷲辻→大蛇嵓(だいじゃぐら)→尾鷲辻→正木峠→日出ヶ岳
のルート。ゆっくり歩いて約5時間のルートです。
標高差は約370m程度。
日出ヶ岳へのアプローチは少々急登でしんどいですが、あまり体力に自信のない方でも、楽しめるルートとなっています。
ぜひチャレンジしてくださいね。
最後までお読み頂きありがとうございます。
このほかにも登山に関する記事を書いていますので、合わせて読んで頂けると嬉しいです。

大台ヶ原の大自然を堪能されたら、次は日本アルプス入門の山、蝶ヶ岳にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
初心者におすすめの蝶ヶ岳ルートはこちらの記事で詳しく解説しています↓

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