今回は大阪府河内長野市にある岩湧山は、金剛山の南側に位置する標高897.7mで、山頂からの眺望が人気の登山スポットです。
山頂はキトラと呼ばれるススキの群生地で、秋には辺り一面が黄金に輝く景色が見られます。
ススキ以外にも岩湧山で多くの花々が咲き誇り、季節ごとに異なる景色を楽しむことができるおすすめの登山スポットです。
今回は岩湧山の魅力を楽しむことができる、「いわわきの道」と「きゅうざかの道」を、写真や解説を交えて詳しく解説します。
登山道までのアクセスや駐車場、おすすめの周回ルートなどのも紹介していますので、初心者でも安心して登山を楽しめる内容となっています。
・岩湧山へのアクセス、岩湧山の駐車場
・登山ルート「いわわきの道」
・登山ルート「きゅうざかの道」
・給水ポイント
・岩湧山で見れる花
・おすすめの周回コース
岩湧山の冬の登山についてはこちらの記事で紹介しています↓
岩湧山の冬の登山。登山ルートの景色や危険箇所、服装などを紹介。
岩湧山「いわわきの道」と「きゅうざかの道」の概要
「いわわきの道」と「きゅうざかの道」へのアクセス、駐車場などの概要を紹介します。
両ルートとも登山口は同じで、周辺には岩湧の森「四季彩館」と「岩湧寺」があります。
整備された道で、初心者でも比較的登りやすいルートです。
岩湧山へのアクセス、駐車場
「いわわきの道」と「きゅうざかの道」へのアクセスは、基本的に自家用車になります。
バスの場合は終点の「神納」のバス停から登山口まで徒歩80分程度かかります。
自家用車の場合
河内長野市南青葉台の交差点から約15分程度です。
地図はタップして拡大できます。
Googleマップより引用
交差点が少しややこしいです。
温度計のある信号が目印です。
ここからは1.5車線から1車線の道が続きます。
対抗が困難な場所もあるので注意が必要です。
川沿いを15分程度進んで行くと駐車場があります。
駐車場
駐車場は岩湧寺の駐車場と「いわわきの森」の駐車場(P1~P6)があります。
ただし、岩湧寺の駐車場は7~8台程度しか駐車できない為、混雑時はいわわきの森(P1~P6)駐車場に止めることになります。
「いわわきの森」の森の駐車場はP1~P6までそれぞれ分かれています。
P1駐車場が登山口に近い場所になりますが、P1駐車場からでも登山口までは距離があります。
写真はP2駐車場です。
P2駐車場は、「いにしえの道」に近く、「いにしえの道」に入ってすぐの給水ポイントを利用するならP2駐車場がおすすめです。
P6駐車場はかなり下になりますので、登山口まで結構な距離を歩くことになりますが、「すぎこだちの道」の散策は、P6駐車場が一番近いです。
バスで行く場合
南海高野線、近鉄長野線の「河内長野駅」から、南海バスの南青葉台線、「神納」で下車します。
「神納」のバス停から徒歩5㎞、約80分で登山口に到着します。
神納より徒歩約80分。
地図はタップして拡大できます。Googleマップより引用
「神納」のバス停です。
待合室の裏にトイレがあります。
ここから「岩湧の森、四季彩館」までの5㎞、約80分の間トイレはありません。
バス停から登山口までは、川沿いの舗装された道で、比較的歩きやすいと思います。
道が狭いので自動車には注意が必要です。
売店、トイレ
このルートには売店や自動販売機は一切ありません。
岩湧山の山頂はバーナーなどの火気は厳禁です。
飲食物は前もって準備する必要があります。
「いわわきの道」は途中に給水ポイントがあります。
トイレは登山口にある施設「いわわきの森四季彩館」にあります。
ここを過ぎると山頂付近までトイレはありません。
山頂付近に一ヵ所トイレがあります。
上の写真は「いわわきの森四季彩館」です。
上の写真は山頂手前のトイレです。
登山道「いわわきの道」と「きゅうざかの道」
「いわわきの道」と「きゅうざかの道」の登山口は同じところにあります。
左に行けば「いわわきの道」。
右に行けば「きゅうざかの道」です。
両ルート共に整備されており、初心者でも比較的登りやすい登山道です。
登山口から山頂までの標高差は約400mです。
「きゅうざかの道」は健脚者向けと書かれていますが、一般人であれば問題なく登れます。
個人的には「いわわきの道」の方が距離が長くて疲れます。
いわわきの道
山頂までの距離: 約2.5㎞
給水ポイント あり
休憩所 あり
難易度 ★☆☆☆☆
いわわきの道は「一般道90分」と書かれた方の道です。
途中に展望デッキと給水ポイントがある登山道です。
引用元:YAMAP
最初は熊野古道のような登山道になっています。
一般道と書かれていますが、途中、沢登りのような水場を登る所があったり、岩場があったりするので、小学校低学年程度のお子様は注意が必要です。
上の写真は沢登りの場所です。
短いですが、大雨の後などは水が多いので濡れます。
ここを登ると展望デッキと給水ポイントがあります。
展望デッキと給水ポイントです。
ここから河内長野市や富田林市を見下ろすことができます。
始めは川沿いにそって登るので、冬場は氷柱なども見ることができます。
冬季はアイゼンが必須です。
展望デッキを越えると、ロープの張ってある岩場があります。
その他は整備された緩やかな登山道を登ります。
このルートは広葉樹林が多いので、秋には紅葉が楽しめます。
紅葉以外にも「いわわきの道」では様々な季節の草花が観察できます。
春は特に花の種類が多くておすすめです。
「いわわきの道」を1.3㎞、約50分程度登るとダイヤモンドトレールにでます。
「いわわきの道」はダイヤモンドトレールに出てから山頂まで階段が多く、距離が長いです。
「きゅうざかの道」のおおよそ倍の距離があります。
ここからはダイヤモンドトレールを山頂に向かって登ります。
このルートでは5月から6月にかけてチゴユリを見ることができます。
余談ですが、スマホカメラで花や景色を撮影する場合、外付けアタッチメントがあれば便利です。
とくにスマホカメラは花をアップで撮影(マクロ撮影)することが苦手です。
広角、望遠、マクロ、魚眼レンズのアタッチメントがセットになっており、撮影の幅が広がります。
安価で携帯性も良いのでおすすめです。
ダイヤモンドトレールをしばらく進むと「きゅうざかの道」との合流地点があり、さらに進むと山頂手前にトイレがあります。
きゅうざかの道
山頂までの距離: 約1.3㎞
給水ポイント なし
休憩所 あり
難易度 ★☆☆☆☆
「きゅうざかの道」は登山口を右に進むルートです。
その名の通り急登のコースで、金剛山の千早本道や細尾谷ルート(シルバーコース)と比べると急登です。
いきなり急な階段を登るので、「こんなに急なの!」と思うかもしれませんが、急な階段は最初だけです。
「きゅうざかの道」は給水ポイントがなく、整備された登山道をひたすら登っていきます。
「いわわきの道」よりも針葉樹林がおおく、花や景色を楽しむなら「いわわきの道」の方がおすすめです。
登山道の7合目あたりにベンチが設置されています。
ダイヤモンドトレールの手前にきつい階段があります。
ここを登りきるとダイヤモンドトレールに合流します。
登りきった所にベンチが設置されています。
ここを右に進むと山頂手前のトイレがあります。
ダイヤモンドトレール手前の急登を避けたい方は、7合目ベンチを超えてしばらく登った所にショートカットできるルートがあります。
「クリーンアップおおさか」の看板が目印です。
本ルートの階段脇を右へ進みます。
要所に目印があり、トレースもあるので迷うことはないです。
山頂手前のトイレの所に出てきます。
岩湧山山頂
売店なども一切ありません。
夏場は帽子や水筒などの準備は必須です。
トイレを過ぎると、岩湧山のシンボル、「カヤ場」。
キトラと呼ばれるススキの群生地帯を登ります。
ここを登れば山頂です。
カヤ場は年に一度、春に山焼きが行われます。
山焼きが終わった後はススキが無くなりハゲ山になりますが、後には沢山の花が咲き、「わらび」や「つくし」などが芽を出します。
目を凝らしながら階段を登ると様々な花が観察できておすすめです。
山焼きが終わった春は、視界を妨げるススキが無いので、大阪湾や明石海峡大橋まで見渡せる眺望が最高です。
秋のススキも良いですが、春の花と眺望もおすすめです。
北側には金剛山や葛城山、二上山まで見渡すことができます。
こちらは秋の眺望です。
岩湧山山頂です。
山頂の看板を越えてさらに進むと山頂広場があります。
ベンチがいくつか設置されていますが、休日は混雑して座れないことがあります。
レジャーシートがあった方がよいです。
岩湧山のおすすめコース
私が岩湧山を登るときはいつも、登りは「きゅうざかの道」で下りは「いわわきの道」で下山します。
その理由は、「いわわきの道」で登ると、ダイヤモンドトレールに出てから山頂まで階段が多く、代わり映えしない杉林の景色の中を登るのがしんどいからです。
そのため、「いわわきの道」は下山で楽しみます。
私の場合、以下のコースで岩湧山を楽しんでいます。
約3時間弱のコースです。
- 「いにしえの道」で水筒に水を汲む。
- 岩湧寺の駐車場に止める。
- 「きゅうざかの道」で登る。
- 山頂でお昼ごはんを食べる。
- 「いわわきの道」で降りる。
- 展望デッキでお茶休憩。
- 下山
清々しい森の中を歩く「いわわきの道」は季節ごとに様々な草花を観察できますよ。
以前のハイキング記事はこちら↓

以上、参考になれば幸いです。
次は紀伊半島の秘境、大台ヶ原にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
大台ヶ原の記事はこちらから↓

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ほかにも登山に関する記事を書いていますので、読んで頂けると嬉しいです。

健康第一、安全で楽しい登山になることを願っております。
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