和歌山県印南町は、格安レンタルボートで気軽にスーパーライトジギング(SLJ)やタイラバが楽しめるエリアです。
特に夏(6月〜9月)は、大型の青物やハタ類、マダイなど多彩な魚種が釣れる好シーズンで、ジグサビキを使えば簡単に10魚種以上は狙えます。
私は印南のレンタルボートを10年以上利用していますが、夏の暑い時期の釣果が一番実績が高く、風や潮の流れ、水深を見ながら、日々釣果を伸ばすために試行錯誤しています。
この記事では、私が実際に行っている風速や水深ごとの仕掛け選び、釣果を上げるコツなどを詳しく紹介していきます。
印南でのボート釣りを楽しみたい方、印南でSLJやタイラバを本格的に始めてみたい方に、ぜひ参考にしていただければ幸いです。
この記事でわかること
・印南で使用する仕掛け
・印南での釣り方のコツ
・夏の印南の暑さ対策
印南のレンタルボートで使用するSLJ・タイラバの仕掛け
実際に私が印南のレンタルボートで使用している仕掛けを紹介します。
印南のレンタルボートでは風速や潮流に合わせて、主に水深60m程度までのポイントで釣りをします。
使用するロッドとリール
ロッドはオフショアのライトジギング用、タイラバ用を使用します。

使用するジグやタイラバはおおよそ30g~150gなので、それにあったロッドを選択しましょう。
スーパーライトジギングの初心者におすすめなタックルや代用品はこちらの記事で紹介しています↓
次に使用するリールです。
ベイトリール200~300番:PE1号が200~300m巻けるもの
スピニングリール2500~3000番:PE0.8号が200~300巻けるもの

私の場合メーカーなどのこだわりはなく、タイラバ用は炎月100PGにPE1号、ジギングはオシアコンクエスト300HGにPE1.2号、スピニングはレグザ3000番にPE0.8号巻いて使用しています。
300m巻いておいた方が印南だけでなく、あらゆるフィールドに対応できます。
リーダーはフロロの16~20lb(4~5号)を二ひろ程度、FGノットで結んでいます。
ジグサビキを使うならリーダーは短くてもよいです。
ノットアシストはちょっと高価ですが綺麗に結ぶことができて、ずっと使えるので結果的にコスパはよいです。
私は予備のリールを持って行っているので、バックラッシュなどのトラブルがあったときも、リールを付け替えるだけで、船上でリーダーを結ぶことはありません。
最悪、PEにサルカンでジグサビキを繋げば使えます。
使用するジグ、タイラバ、インチク
使用するジグやタイラバの重さは以下の図の通りです。
水深(m) | 潮流・風の状況 | 推奨ジグ・タイラバの重さ |
---|---|---|
〜30m | 風速 〜3m/潮緩い | 30〜50g |
風速 4〜5m or 潮速い | 60〜80g | |
風速5m以上 | 80〜100g | |
30〜50m | 風速 〜3m/潮普通 | 50〜80g |
風速 4〜5m or 潮速い | 100〜130g | |
50m以上 | 風速 〜3m/潮普通 | 80〜100g |
風速 4〜5m or 潮速い | 120〜150g |
ジグとタイラバは40~150g程度、インチクは水深+50gが目安なので準備しておきましょう。
具体的には、40g、60g、80g、100g、120g、150gといった感じで、20g刻みで準備します。よく使うのは60g~80gです。

私の場合は、ジグパラTGの36g~100g、TGベイトを使うことが多いですが、高価なので根がかりの多い場所ではジグパラバーチカルやダイソーの200円ジグを使うこともあります。
色はイワシカラーか緑金が良く釣れる印象です。

Amazonではカラーによってお買い得に販売されていることがあるので、チェックしてみてください。
夏の印南ではジグサビキがあると釣果が上がります。色々な魚種が釣れて、お土産確保にも最適です。

鯖皮タイプが釣れる印象です。
私はジグサビキは自作し、使い捨てで使用しています。
タイラバは赤かオレンジ系が釣れる印象で、印南では中井スペシャルがめちゃくちゃおすすめです。

タイラバヘッドの色にこだわりはなく、鉛の太鼓オモリを使っています。
最後にインチクですが、80g~150g程度までを持っていきます。

インチクのタコベイトは赤系を選択していますが、緑の蛍光色を使っても釣れるので、これが釣れるといった確証は未だにもっていません。
もし、「これが釣れます!」というご意見があれば是非コメントで教えて頂きたいです。
印南でのSLJ&タイラバの釣り方
私が実際に行っている具体的な釣り方のコツを紹介します。
あくまで個人の実例なので一つの参考になれば幸いです。
釣行当日のポイントを決める
釣行日の前日までに、海天気やwindyなどで風速や風向き、波高などの天気をチェックします。
出典:Windy
風向きを見て、船の流される方向を予測し、行きたいポイントの上を効率よく船が流れるよう、船を着ける位置を決めておきます。
当日の風速が6m以上あれば、おそらく中止になります。
風速5m以下であれば釣りができますが、風速5mでは水深30m以上沖にでるのは危険なので、水深30m付近のポイントを探しましょう。
ポイントは海図を見て判断します。
私はホンデックスのポータブル魚探PS611CNの海図を見て、曽根や駆け上がりなどがある場所を探すようにしています。

次に当日の潮汐について、こちらも海天気でチェックしておきます。
私は潮汐をあまり気にしていませんが、潮止まりの時間帯は休憩したり、移動の時間にすることが多いです。
印南のレンタルボートの概要、ポイントの詳細についてはこちらの記事で紹介しています↓
印南での釣り方のコツ

夏の印南では、真鯛や根魚、青物など、様々な魚種が釣れます。
船の着け方
風の予報が風速4m以下であれば、良型の魚が狙える水深50m以上のポイントを探ります。
基本は「どてら流し」で、風上に竿を出すようにします。

東の方向に竿を出す場合、太陽が暑くて眩しいですが、帽子やサングラスでしのぎましょう。
船の流れるスピードは時速2㎞くらいが適度に流れて釣りやすいですが、理想の形になることは稀です。
ポイントの上を通過できるように船を着け、流しては着けなおすを繰り返して、効率よく探っていきます。

レンタルボートでの釣りのやり方はこちらの記事で詳しく紹介しています↓
ジグ、タイラバの使い方
基本は水深と同じグラム数のジグやタイラバ(50mなら50g)を使用しますが、底が取れない場合は徐々に重くします。
ジグ、タイラバともに着底から15~20回巻いて、落とすを繰り返します。
50m以上の深い場所ではもう少し上まで巻き上げます。
ジグはワンピッチ、タイラバはただ巻で、手返しよく結構早く巻き上げています。
着底後の巻き上げ直後に食ってくることが多いので、着底したら即巻き上げを開始しましょう。
とくにジグの場合は着底後のリアクションで食うことが多いです。

また、夏場はフォールで青物が食ってくることも多いです。底が取れずに途中でラインが止まったら、糸ふけを取って合わせましょう。
船の流れるスピードが早く、底どりが難しい場合は、ジグやタイラバを重くします。
水深50mで150gを使用することもあります。
流されるスピードが早い場合、2~3回落として巻いただけで、底が取れなくなって入れ直しになります。
非常に釣りにくいですが、流れないよりは釣れるので、粘り強く頑張ります。

タイラバをやっていて、魚探にベイトが映ったら、ジグサビキの付いたジグに持ち替えて探ります。
ベイトを追っている青物などが釣れる可能性が高いです。

夏の印南では、小鯖やアジ、メッキなどのベイトがいます。
サビキにベイトがかかった場合は、そのままぶっこむと青物が釣れます。
インチクを使う方法
ジグをワンピッチで探る方法は釣れますが、長時間は疲れます。
特に夏場の暑い時間帯、釣れていない時間帯に、ジグをしゃくるのはメンタルが削られます。
そのため、ただ巻で釣れるタイラバを使いたくなりますが、同じただ巻で釣れるインチクもおすすめです。
ただ巻のタイラバでは青物が釣れることは稀ですが、同じただ巻で根魚だけでなく、青物も釣れるのでおすすめです。

使い方は、底どりをしてから中層まで巻き上げて落とすを繰り返します。
あくまで主観ですが意外性があって、釣れていない時間帯に、いきなりドカンと大物が釣れることがあります。
ただし船の流れるスピードが早いときは釣りにくいです。
船が動かない場合
問題は船が動かない場合です。
長年印南のレンタルボートで釣りをしていますが、船が動かないパターンが一番釣れません。
船が流れないと、ラインが真下に落ちて、同じ場所を何度も探ることになるので、回遊待ちの形になります。
そのため、面倒ですが船長がこまめに船の場所を動かすか、少しでも流れる場所を探して釣りをする方法が良いです。
また、餌釣りやテンヤなどのスローで釣る方法、マイクロジギングでキャストする方法などがあります。
どちらにしても効率が悪いので釣果は落ちます。
このパターンの時の釣れる方法をご存じの方、コメントをお待ちしております。
夏の暑さ対策
最後に夏の印南のレンタルボートで必要な暑さ対策、日焼けを紹介します。
服装は基本的に化繊の長袖、ボトムスは短パンにレギンスを履いています。

炎天下のなか日よけがないので、バケツで海水を汲んで身体にかけて暑さをしのぎ、港に戻ったあとに着替えています。
私の連れは空調服を着ていますが、効果的だと言っていました。
夏の海釣りの服装はこちらの記事で紹介しています↓
そのほか、夏の印南では、帽子、偏光サングラス、日焼け止めも必須です。
おすすめの偏光サングラスはこちら↓
飲料水は2ℓ程度、凍らせて持っていっています。
できればお昼ごろまでに釣果を上げて納竿したいですね。
最後までお読み頂きありがとうございます。ほかにもレンタルボート釣りについて書いていますので、あわせて読んで頂けると嬉しいです。
質問、コメントお待ちしています!