今回は釣り歴35年、レンタルボート歴20年以上の私が、船釣りにおすすめの服装を季節別に解説します。
船釣りの服装の基本は、
・重ね着(レイヤリング)して体温調節
・レインウェアは必須
・帽子は必須
・濡れてもよい靴、サンダル
・夏はラッシュガードと短パン
船釣りの環境は想像以上に過酷です。
服装を間違えてしまうと、とても過酷な状態になってしまいます。
また、船釣りの場合、いったん港から出てしまうと荷物を取りに帰ることが難しいため、事前の準備がとても大切です。
きちんとした装備を整え、快適に船釣りを楽しみましょう。
この記事では、長年の船釣り経験で私が実際に使っている服装を紹介します。
・船上の環境
・船釣りの服装の基本
・船釣りの季節別の服装
・船釣りに使う帽子
・船釣りに使う靴
【レンタルボートでのジギングやタイラバのやり方】もこちらで紹介しています↓
船釣りの服装の基本
まず、船釣りの環境について紹介します。
・朝と昼の寒暖の差が激しい
・風が強い
・日差しが強い
・波を被って濡れる
・急に雨が降ってくる
・魚で汚れる
・針が刺さることがある
・滑りやすい
上記のように、船上は結構過酷な環境なんですよね。
甘く見ていると辛い思いをします。
船上の環境を踏まえた上で、船釣りの服装の基本を紹介します。
・重ね着(レイヤリング)して体温調節
・レインウェアは必須
・帽子は必須
・濡れてもよい靴、サンダル
・浮くスマホケース
ライフジャケットなど、船釣りに必要な道具はこちらの記事で解説しています↓
船釣りは重ね着(レイヤリング)して体温調節する
朝が早い船釣りは、早朝と昼間での寒暖の差が激しいため、どの季節においても重ね着(レイヤリング)して体温調節することが基本です。
基本的には、アウターシェルはそのままに、中間着を脱いで体温調節をします。
私の場合は日焼け対策のため、夏場でも長袖を着ています。
レインウェアは必須
船釣りの場合、レインウェアは以下の理由でマストアイテムになります。
・雨や波で濡れるのを防ぐ
・風で冷えるのを防ぐ
・魚で汚れるのを防ぐ
・針が刺さるのを防ぐ
雨や波で濡れるのを防ぐ
レンタルボートや遊漁船の場合、事前に予約していることがほとんどで、雨予報だからといって中止にはなりません。
また、海の天気は変わりやすく、急に雨が降ってきたり、走行中に波を被って濡れることも多いです。
そのほか、早朝の船は朝露で濡れていることが多いです。
座る所があっても、朝露でお尻が濡れます。
風で冷えるのを防ぐ
風の強い船上では、通常の防寒着だけでは風を通すので寒いです。
波を被って濡れた上に強風があたると、身体が冷えるのは想像が付くと思います。
レインウェアは雨や波で濡れるのを防ぐだけでなく、風を防ぐアウターシェルとしても活躍します。
汚れ防止と針刺し防止
船釣りでは必ずと言ってよいほど、釣り餌や魚が身体に触れて汚れます。
レインウェアは魚のヌメヌメや臭いがつくのを防いでくれますし、レインウェアについた場合は水で洗い流すことができます。
また、レインウェアは針が肌や服に刺さるのを防いでくれます。
返しの付いた針が服に刺さると、なかなか外れません。
服を切らないと外れないこともあります。
おすすめのレインウェア
レインウェアは長時間着ることが多いため、動きやすく汗をかいても蒸れにくい、透湿性素材を使用したセパレートタイプがおすすめです。
ダイワのレインマックスは安価ですが、口コミ評価もまずまずの商品です。
ミズノのストームセイバーも有名です。
ストームセイバーは、富士登山でナンバーワンの人気を誇っているレインウェアで、評判も良いです。
ただ私の経験上、メーカー自社製の透湿性素材は劣化が早いので、長く使うならゴアテックス素材を使用したレインウェアがおすすめです。
釣り具メーカーのレインウェアよりも、アウトドアメーカーのレインウェアの方がコストパフォーマンスが高いです。
生地の厚さやポケットなどに違いはありますが、機能性はほとんど変わりありません。
ゴアテックス素材のレインウェアの最安値は、モンベルのレインダンサージャケットです。
ヒマラヤやスポーツオーソリティなどのセール時に購入するのが一番お得です。
帽子は必須
船上は日除けがなく、常に日差しにさらされている状態です。
また、冬場は風が冷たく、ニット帽やジャケットのフードをかぶらないと耐えられません。
その他、針が頭に刺さるのを防ぐ役割もあります。
特にルアーフィッシングをする場合は、キャストする際に仲間の頭や体に針が刺さるので注意が必要です。
おすすめの帽子
船釣りで使用する帽子は、強風でも飛んでいかないよう、あご紐が付いたものがおすすめです。
また、波を被って汚れるので、布製の洗えるものが良いです。
私の場合、首筋が焼けるのが嫌なので、つばの大きいアウトドア用のサファリハットを使用しています。
雨の日はゴアテックス素材のサファリハットを使用しています。
雨の日はレインジャケットのフードをかぶりますが、顔に雨粒があたると不快で体力を消耗するので、防水性のある帽子を併用します。
ゴアテックスの帽子は汎用性が高く、雨の日以外でも使用できます。
ただし、晴れた暑い日はゴアテックスと言えど蒸れるので、布製の方がおすすめです。
濡れてもよい靴、サンダル
足元も必ずと言ってよいほど濡れますし、汚れます。
また、船上はとても滑りやすいです。
特に朝露のついた船上は滑りやすいので注意が必要です。
私の場合、長靴やマリンシューズ、ゴアテックス素材の靴を季節に応じて使い分けています。
ビーチサンダルは滑りやすい上に、魚のエラやヒレでケガをするのでおすすめしません。
浮くスマホケース
船上では、浮くスマホケースもマストアイテムだと私は考えています。
いくら防水のスマホでもスマホケースは必須です。
理由は、雨や波で濡れることはもちろんのこと、万が一転覆や漂流した際に、海に沈んでしまっては持っている意味がありません。
スマホは必ず浮くスマホケースに入れて、常に身に着けておくことをおすすめします。
私の場合、100均の伸びるカラビナに着けて常に携帯しています。
ネットショップでは安価に販売されていますので、海や川のレジャーを楽しむ方は、購入することをおすすめします。
春夏秋冬、季節別の船釣りの服装
ここからは春夏秋冬、季節ごとに私が着用している服装を紹介します。
春秋の船釣りにおすすめの服装
春秋は釣りのベストシーズンです。
特に秋は水温が高く、釣果も期待できます。
この時期は寒暖の差が激しく、早朝はとても寒いですが、日差しのある日中は暑くなります。
基本編でも話ましたが、重ね着(レイヤリング)して対応します。
上衣の重ね着(春秋)
私の春秋の服装は、
ミドルレイヤー:フリースジャケット
ミドルレイヤー:ユニクロのライトダウン
アウターレイヤー:ゴアテックスレインジャケット
4層の重ね着で対応しています。
春秋の近畿地方であれば、この仕様で大丈夫です。
暑くなってきた場合、ミドルレイヤーを脱ぐことによって体温調整しています。
昼間はTシャツとゴアテックスだけになることもあります。
下衣の重ね着(春秋)
ズボンも下着を合わせて4層の重ね着をしています。
私の春秋の下衣は、
ミドルレイヤー:ユニクロの暖パン
アウターレイヤー:ゴアテックスレインパンツ
ヒートテックの靴下
下衣の場合、ベースレイヤーやミドルレイヤーを着脱するのは困難です。
そのため、暑くなってきたら多少濡れるのを覚悟の上で、アウターレイヤーのレインパンツを脱ぎます。
この時期、日中の日差しがあっても風が強くて波をかぶる状況では、そもそも寒いのでアウターレイヤーを脱ぐことはありません。
穏やかに晴れている日が暑くなるので、そのような日は波をかぶることも少なく、アウターレイヤーを脱いでも大丈夫です。
また、夏に近い6月や9月はベースレイヤーのヒートテックは着用せず、ジーパンとアウターレイヤーのみで対応しています。
夏の船釣りにおすすめの服装
夏の船上は日差しをさえぎるものが無く、かなり暑くて過酷な状況になります。
半袖Tシャツや短パンは直射日光が当たって暑い上に、日焼けもするのでおすすめしません。
夏の服装のおすすめは長袖のラッシュガードと短パンです。
私の場合、
短パン
靴はマリンシューズ、サンダル
※早朝で寒い場合や雨の日は、上にレインジャケットを着ます。
足元はマリンシューズかクロックスサンダルです。
ラッシュガードと短パンは、そもそも濡れることが前提なので波をかぶったり、多少の雨が降っても大丈夫で、むしろ気持ちが良いです。
※帰りの着替えは必要です。
そしてこの服装の最大の利点は、暑くなったらバケツで水をかぶって対応できることです。
この方法を思い付くまでは、氷やアイスノンなどで対応していましたが、焼け石に水でした。
特に釣れていない時間は体力の消耗が早く、辛い思いをしてきました。
夏の昼間に暑くなった場合、バケツで海水を汲んで身体にかけます。
めちゃくちゃ気持ちが良いです。
ラッシュガードはTシャツタイプよりもジップアップタイプが着脱しやすく、暑さ調節もしやすいです。
黒色は暑いので、薄目の色がおすすめです。
ユニクロもしくは、ネットショップでも安価に販売されています。
トレンカはネットショップで販売されている1000円台の物でも十分機能的です。
結構伸びるのでタイトに着たほうが格好良いですが、脱ぐ時に身体に張り付いて面倒です。
ネットショップではマリンシューズも安価に販売されています。
フィッシング用途では、どうせ汚れるので安価な物で十分です。
帰りは港で真水を浴びてから着替えます。
濡れた水着はバケツに入れて持って帰ります。
冬の船釣りにおすすめの服装
最後に冬の服装ですが、結論から先に言うと、私の主観では冬は釣りに行かないのが一番です。
冬は寒い上に釣果も悪く、
費用と辛さが釣りの楽しさを上回ります。
「お金を払ってまで辛い思いをする必要はない。」というのが長年の経験から導かれた私の結論です。
そのため、大阪府在住の私が12月初旬ごろまで着用している服装を紹介します。
上衣の重ね着(冬)
私の冬の船釣りの重ね着は、
ミドルレイヤー:厚手のフリース
ミドルレイヤー:ダウンジャケット
アウターレイヤー:ゴアテックスジャケット
気温によってはTシャツを2枚着ます。
頭はニット帽をかぶったり、ダウンジャケットのフードをかぶったりします。
ニット帽の方が動きやすくておすすめです。
防寒対策の手袋も必須です。
必要な時に指だけ出せるタイプがおすすめです。
下衣の重ね着
冬の下衣の重ね着は、
ミドルレイヤー:ステテコタイツ
ミドルレイヤー:ユニクロの暖パン
アウターレイヤー:ゴアテックスパンツ
靴下:厚手2枚
下着を含めると5層に重ね着しています。
ヒートテックタイツを2枚重ねると動きにくいため、ゆとりのあるステテコタイツを重ね着しています。
暖パンの代わりに、ダウンパンツを履くのも良いですね。
ダウンパンツを履けばタイツは1枚で大丈夫です。
足元は防寒仕様の長靴を履いています。
防寒長靴もネットショップで安価に購入しました。
こちらも評判が良いですが、サイズに注意が必要です。
最後までお読み頂きありがとうございます。
他にも船釣りに関する記事を書いていますので、合わせて読んで頂けると嬉しいです。
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