貯蓄率を上げたい、固定費の削減したい。
そのような方におすすすめするのが原付バイクです。
今回は、原付バイク通勤歴20年以上、大型二輪ゴールド免許、20年以上無事故の私が、原付バイクのメリット、デメリット、デメリットの対策方法を紹介します。
原付バイクを利用することで、交通費の大幅な節約に繋がります。
原付バイクが交通費、生活費の大幅な節約につながる理由。
原付バイクメリット(維持費用、燃費、車体価格等)
原付バイクのデメリット(ヘルメット、雨の日、寒い日等)
デメリットの対策方法。
通勤や買い物、ちょっとしたお出かけに自家用車やタクシーを利用されている方は多いと思います。
特に自家用車は維持費用が高く、総合的にタクシーを利用するよりも費用が高いとも言われています。
原付バイクを利用することで自家用車やタクシーの利用機会を減らし、結果として交通費の大幅な節約に繋がります。
原付バイクのメリット
- 維持費用が格安
- 燃費が良い
- 車体価格が安い
- 時間短縮になる
- 自家用車の利用が減る
- 案外遠くまで行ける
原付バイクの最大のメリットは、維持費の安さと機動力の高さです。
順番に解説していきます。
①原付バイクの維持費用
自賠責保険: 7500円~17000円/1年~5年
ガソリン代: 40~50㎞以上/1ℓ
メンテナンス代:オイル交換、タイヤ交換など
任意保険:ファミリーバイク特約、個別、任意保険なしなど
税金、自賠責保険、任意保険
自家用車に比べて圧倒的に費用が安く、所有しても負担額は少ないです。
重量税は年間2000円。
自賠責保険は掛ける年数にもよりますが最長5年契約で17000円です。
任意保険については、自家用車の任意保険を共有できる「ファミリーバイク特約」が利用でき、格安で任意保険に加入できます。
また、ファミリーバイク特約は原付バイクの所有台数に限らず利用でき、本人だけでなく家族にも適用するのでお得です。
万が一事故を起こしても等級が下がらないことももメリットです。
搭乗者の保証を付ける場合は費用が高くつくことがあるので注意が必要です。
メンテナンス費用
もちろん原付バイクも自家用車と同様にメンテナンス費用が掛かりますが、その費用も格安です。
オイル交換費用 2000円前後
バッテリーやタイヤなどの交換も定期的に必要ですが、そもそも大きな電力は必要ないですし、4輪車に比べてタイヤも2本なので格安です。
普通自動車免許で乗れる
原付免許(原動機付き自転車免許)は自動車免許を取得すれば運転することができると定められています。
自動車しか運転したことがない人は少し怖いと思うかもしれませんが、自転車が乗れれば少しの練習で乗れるようになります。
普段の移動手段が自家用車の方は乗れるということですね。
②原付バイクの燃費
燃費も実燃費で40~50㎞/ℓ以上と最近のハイブリッドカーであっても到底およびません。
ガソリンスタンドで満タンにしても500円~600円程度で、だいたい200~300㎞くらい走れます。
実際に街中を乗った時の実燃費とは差があります。
カタログ数値を参考にする場合はWMTCモード値という燃費の数字を参考にしましょう。
③車体価格が安い
原付バイクの車体価格
新車で15万円~20万円程度です。
安価とは言えませんが、電動自転車より少し高い程度ですし、自家用車を購入することを思えば低価格です。
中古車も数万円~ありますが、走行距離や外観の状態など、程度次第かと思います。
車体購入や保険代などの初期費用は掛かりますが、後々のコストパフォーマンスが良いのですぐに元が取れます。
月に数十キロ程度の走行距離であれば、程度の良い中古車であれば長く乗り続けることが可能と思います。
逆に、風防や籠など、快適性を求めるとどうしても不格好で費用もかかってしまいますが、毎日の交通手段なので快適性を求める方が重要です。そこにはコストをかけましょう。
④時間短縮になる
原付バイクはその機動性を活かすと、かなりの時間の節約になります。
並ぶ必要がない
駐車場で並ぶ必要がほとんどない、機動性が高く目的地を通り過ぎてもすぐに戻れる、ショッピングモールなど建物のすぐ近くに駐輪場があるなど、大幅な時間短縮になります。ショッピングモールで駐車場待ち、なんてことはありません。
渋滞回避
渋滞していても信号待ちなどで車の横をすり抜けて前に進めるため、時間短縮になります。
⑤自家用車の利用が減る
原付バイクを利用することで、当然ながら自家用車に乗る機会が減ります。
原付バイクを利用することで、自家用車のタイヤやオイルの交換。
本体の買い替え時期を延ばすことができます。
原付バイクの寿命は私の経験上、乗り方やメンテナンスにもよりますが、
50ccの寿命は4万㎞前後。
125㏄の寿命は6万㎞前後です。
対して自動車の寿命は10~15万㎞と言われています。
1万㎞あたりの車体コストを比較してみます。
原付バイク | 自家用車 | |
車体価格 | 20万円 | 300万円 |
車体の寿命 | 4万㎞ | 15万㎞ |
1万㎞あたりのコスト | 5万円 | 20万円 |
コストの低い原付バイクを通勤に利用することで、大幅な費用の節約に繋がります。
例えば、
プリウス、約300万円
通勤1万㎞、レジャー5千㎞。
年間1万5千㎞使用。
10年で15万㎞に達するので、
10年目に同じプリウスを300万円で購入。
単純計算で10年目に600万円必要です。
原付バイクを年間1万㎞の通勤に使用すると、
10年で10万㎞走行することになり、
10年でプリウスは5万㎞しか走行していません。
原付の寿命は4万㎞なので、8年目には3台目に突入していますが、
新車価格が20万円としても60万円で済んでいます。
結果、10年目には360万円で済んでいる計算になります。
プリウスはあと20年乗れる計算になりますね。
⑥案外遠くまで行ける
原付バイクとはいえ、慣れや体力によると思いますが、案外遠くまで行くことができます。
中には原付バイクで日本一周したりする人もいますし、日帰りツーリングで温泉に行く人もたくさんおられます。
自転車で遠くまでサイクリングに行く人も多いですが、体力的にも原付バイクの方がハードルは低いです。
原付バイクのメリット まとめ
①原付バイクは、税金、保険料、ガソリン代などの費用が安く、自家用車との同時保有でも負担になりにくい。
②燃費は実燃費で40~50㎞/ℓ以上ガソリン満タンで200~300㎞程度の走行が可能。
③車体価格などの初期費用は掛かるが後々のコストパフォーマンスで元が取れる。
④駐車場で並ぶ必要がなかったり、渋滞を回避できたりなど、時間短縮にもなる。
⑤原付バイクでも体力にもよるが長距離走行が可能。
原付バイクのデメリット
- 初期費用が必要
- ヘルメットが必要
- 雨の日が辛い
- 夏は暑いし、冬は寒い
- 事故を起こしやすい
原付バイクのデメリットは悪天候や暑さ寒さに弱いこと、事故を起こしやすいことです。
「検討したけど、冬は寒いしヘルメットをかぶるのもちょっとなぁ。」と考える人も多いと思います。
次に原付バイクのデメリットとその軽減方法、注意するポイントを紹介したいと思います。
①初期費用が必要
新車で15万円~20万円程度かかります。
中古車も数万円~ありますが、走行距離や外観の状態など、程度次第かと思います。
自賠責保険は掛ける年数にもよりますが1年契約で7500円、最長5年契約で17000円かかります。
任意保険は自動車保険に付帯して「ファミリーバイク特約」を利用する人が多いです。年間5000円~10000円程度の負担額です。搭乗者の保証をつけるとさらに費用が高くきます。
単体で任意保険に加入する場合は25000円~30000円程度かかります。
②ヘルメットが必要
ヘルメットをかぶると、ヘアスタイルが崩れたり化粧が落ちたり、夏場は暑くて汗をかいたりと、デメリットが多いですね。
ヘルメットが嫌で原付バイクに乗らない方も多いと思います。
しかしながら、安全のために必ずヘルメットの着用が必要です。
できればフルフェイス、もしくはジェットヘルメットの着用をおすすめします。
慣れればヘルメットをかぶってもあまり崩れないヘアスタイルもみつけられますし、バイク用フェイスマスクなど使用することである程度は防ぐことが可能です。
③雨の日が辛い
雨の日は確かに辛いです。
雨で濡れる
顔や手、足元が濡れたりしますし、レインコートの着脱も面倒で煩わしいです。
朝の通勤時に雨が降っていると、帰る時に一度濡れたレインコートや手袋を再度着用しなければなりません。
対策としては、雨の日でもレインコートや手袋、ブーツカバー、風防やナックルガードなどの装備を充実させることで快適に乗ることができます。
詳しくはこちらの記事で紹介しています↓
客観的に見ると辛そうに感じると思いますが装備が整っていると、手などの一部を除いてはほとんど濡れることがないです。
逆に、原付バイクでも装備をきっちり整えていれば、雨の日でも濡れずに走行できます。
毎日の通勤などで使用する場合は装備にコストをかけましょう。
雨で路面が滑る
バイクは路面が濡れると滑りやすくなります。
転倒しないようにマンホールを避けて運転したりと、細心の注意を払う必要があり、慣れないうちは怖いと感じると思います。
事故も起こしやすいので、慣れないうちは雨の日に二輪車に乗るのは避けた方がよいでしょう。
雨の日でも安全に走ることができるようになれば、さらに交通費や時間の節約になります。
④夏は暑いし冬は寒い
当然ながら自家用車のように空調がないので季節や天候による影響が大きいです。
夏の場合
夏場の直射日光の中、フルフェイスヘルメットをかぶっての走行は暑い印象があると思います。
確かに渋滞の中、太陽の光を浴びながら止まっているとかなり暑いです。
でも走る環境によりますが走行中は風が入りますし、走っていればそれほど暑くありません。
余程安いヘルメットでない限りベンチレーターがついており、通気性も良好です。
内部も取り外しが可能で洗濯ができ、清潔に保つことができます。
冬の場合
冬はとても寒いです。
歩いていても寒いのに、バイクで風を切って走行するので装備によっては耐えられないくらい寒いです。
対策としては、冬こそ装備を整えることによって快適に乗ることができます。
バイク用のジャケットやオーバーパンツ、手袋を着用すると寒さはやわらぎますし、風防、ナックルガード、グリップヒーターなどを装備すると完璧です。
⑤事故を起こしやすい
原付バイクは二輪車という特性上、事故を起こしやすいです。
私がしている対策を解説します。
事故を起こさないことが一番重要
原付バイクは自家用車と違い、渋滞していてもすり抜けていけば前に進むことができます。
そのため、通勤などで時間がない時についつい急いでしまうのです。
時間に余裕をもつことと、時間がない時は安全第一で諦めることも大切です。
また、原付バイクは弱い立場で、いくら気を付けていても向こうからぶつかってこられては避けようがありません。
停車中もよそ見はせず、常に周りを気にしておきましょう。
万が一の時のために任意保険に加入しておくことも考えましょう。
交通ルール違反を起こしやすい
原付バイクは速度制限が30㎞であったり、二段階右折が必要であったり、原付バイク特有の法律があります。
最近の原付バイクは60㎞の速度まですぐに出るので、ついつい速度超過になりがちです。
交通ルール違反を起こしやすいことと同時に、原付バイクは煽り運転に合いやすいデメリットもあります。
ゆっくり走ったり、すり抜けをしたりする原付バイクは、自動車目線からするとストレスです。
煽り運転に対する対策はこちらの記事で紹介しています↓
原付バイクのデメリットのまとめ
①購入費用などの初期費用が20万円程度必要。
②ヘルメットの着用が必要だが、ヘアスタイルの工夫、フェイスマスクなどの使用でデメリットをある程度軽減できる。
③雨の日は辛いが装備を整えることによって快適に走行できる。慣れないうちは雨天走行は避ける。
④季節によって暑い寒いはあるが、装備を整えることで軽減できる。
⑤原付バイクは事故を起こしやすいため、常に安全運転を心がける必要がある。急いでも時間短縮にはほとんどならない。
デメリットは考え方や装備で補うことができます。
これらのデメリットを差し引いても原付バイクのメリットは高いと思います。
原付バイクは自家用車と併用して所有しても負担額は少ない。
自家用車を使用する機会が減るので、自家用車の買い替えを延ばし、
さらにはガソリン代、メンテナンス費用が減り、結果として交通費、生活費の節約に繋がります。
是非検討してみてください。
最後になりましたが、私の一番のおすすめは原付二種(125㏄)バイクです。
原付のデメリットである二段階右折や30㎞制限などが無いにも関わらず、税金や保険は50㏄とほとんど同じです。
こちらで詳しく紹介しています。
原付バイク通勤・通学のまとめ記事はこちら↓
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