日頃のサラリーマン生活に追われる毎日、仕事を忘れて南大阪にある岩湧山(897m)にハイキングに行ってきました。
今回はただのハイキングではありません。
岩湧山の天然水で点てたお抹茶と上生菓子を山頂で頂く「野点て(のだて)」が目的です。
南大阪から大阪市内、関西国際空港や明石海峡大橋までを一望できる展望の中、美味しいお抹茶を満喫してきました。
この記事では、初心者にもおすすめの野点の紹介と、岩湧山でおすすめの野点コースを紹介します。
この記事で分かること
・登山での野点の魅力
・岩湧山のおすすめ野点スポット
・野点のやり方
野点(のだて)とは?自然の中で楽しむ気軽なお茶会
野点(のだて)とは、屋外でお茶を点てるお茶会のこと。
私は表千家の茶道体験を数回した程度で、作法などはほとんど知りませんが、野点は室内でのお茶会と違って堅苦しい作法はなく、初心者でも気軽に楽しめるのが魅力です。
今回は楽天で購入した野点セットを持っていきます。

セット内容は巾着、茶碗、茶筅、茶杓(ちゃしゃく)、棗(なつめ)になっており、野点に最低限必要なものはそろっています。
棗(なつめ)はお茶を持っていく入れ物ですが、今回は使用せず、お茶を買った際に入っている入れ物を持っていきました。
棗は無くても問題なく、必要最低限の道具さえあれば誰でも気軽に楽しめます。
モンベルからも野点セットが販売されています。
雰囲気を出すため、ランチョンマットは100均で購入しました。
野点セットは安価なものから高価ものまで様々ですが、初心者なので安価なものを選択しました。
点て方は後述しますが、初心者でも簡単です。
点て方についてはきえ / 抹茶リビング店主の動画が分かりやすかったので是非参考にしてみてください。
岩湧山【きゅうざかの道~山頂~いわわきの道周回コース】
今回は登山初心者でも登りやすい「きゅうざかの道~岩湧山頂~いわわきの道周回コース」で楽しみました。
岩湧山「きゅうざかの道」と「いわわきの道」周回ルート / まんちゃんさんの経塚山(大阪府河内長野市)・岩湧山の活動データ | YAMAP / ヤマップ
登山口のある岩湧の森までは一車線の狭い道が続くので、対向車や歩行者など注意しましょう。
公共交通機関の場合は、バス停からかなり距離があります。
「きゅうざかの道~岩湧山頂~いわわきの道周回コース」は別の記事で詳しく紹介しています↓
野点におすすめの休憩スポット
野点を楽しむのであれば、山頂付近や「いわわきの道」の休憩所がおすすめです。
山頂付近には広場とベンチがあり、空気が澄んでいれば大阪市内や明石海峡大橋まで見渡す展望です。

ただし、山頂付近での火器の使用は禁止されていますので、お湯を沸かす場合は山頂(はげ山)以外で行いましょう。
山頂付近で火器を使用するのは禁止されています。
今回の周回コースで下山時にある「いわわきの道」の休憩スポットもおすすめです。
こちらはデッキとベンチがあり、南大阪を見渡せる展望で、湧き水も汲めます。


いわわきの道の休憩所では火器の使用は禁止されていません。
野点におすすめの岩湧山の湧き水
今回は登山口の少し手前にある湧き水(長寿水)を汲んで、天然水でお抹茶を頂きました。
第1駐車場から少し登ったところにある水汲み場で水量も豊富です。
長寿水として有名なお水なので、是非汲んでいきましょう。

長寿水の場所はこちらの記事で詳しく紹介しています↓
今回の周回コースでは、下山時の「いわわきの道」にも休憩所と湧き水スポットがあります。

こちらはデッキの休憩所のすぐ脇で汲めるので、そのまま沸かして使うことができます。
山頂とは違って日陰になっているため、夏場でも涼しく野点を楽しむことができるのでおすすめです。
野点で楽しむ和菓子は?
野点に使う和菓子には、主菓子(おもがし)と干菓子(ひがし)があります。
主菓子は饅頭、きんとん、餅菓子などのほか、季節の花見団子や月見団子などの生のお菓子を使います。
干菓子は有平糖、州浜、寒氷などの乾いたお菓子を使いますが、野点では省くことも多いです。
岩湧山で野点を楽しむのであれば、千慕里庵や松風庵、むか新、シャトレーゼ河内長野店などが便利です。

千慕里庵では季節の上生菓子が販売されています。週末はすぐに売り切れてしまうので、注意しましょう。
岩湧山の山頂へ!野点とススキを楽しむ
それでは、「きゅうざかの道~岩湧山頂~いわわきの道周回コース」で野点を楽しんだ記録を紹介します。
岩湧山の山頂へ|ススキと絶景に癒される
岩湧の森にある登山口目指して出発。
道路脇には黄金に輝く稲や彼岸花が咲き、秋を感じさせる風景に癒されます。

岩湧山の登山口にある岩湧寺は秋海棠(しゅうかいどう)とう花の群生地で有名です。

可愛らしい花が咲いています。
きゅうざかの道で登り、いわわきの道で下山します。
いわわきの道は距離が長く、登りに使うには私には返ってしんどいです。
きゅうざかの道は普通に登れば60分程で頂上に着きます。
この地点の標高は約450mです。
岩湧山町(897.7m)を目指して、標高差約440mを登ります。

途中、険しい所が何か所かありますが、小さいお子様や高齢者でなければ大丈夫だと思います。

澄んだ空気と少し冷たい風に秋を感じます。
花と呼ぶのか雑草と呼ぶのか花か分からないギリギリのラインの植物が可愛らしい花をつけています。


さすがに実りの秋ですね、そこら辺によくわからないキノコも沢山生えています。
お昼ご飯のラーメンに入れる具を忘れてきたので、ちょうど良かったです。

お!マッシュルームのようで美味しそうです。

こちらはシイタケのようで、だし汁が美味しそうです。
と思いましたが、体調が悪くなっては困るので今回はやめておきます。
45分くらい登るとダイアモンドトレールと呼ばれる道に合流します。
ここまで来ればもう少しで山頂です。

最後の登りがきつかったのでベンチに座って水分補給をします。
天然水は最高に美味しいです。

山頂に向かって最後の階段を登ります。
山頂手前にトイレがあります。

着きました。山頂です。
最後の階段がボディーブローのように効いてきます。
昔は走って登った憶えがありますが、さすがに40歳を超えるときついです。
頂上付近はキトラというススキの群生地でも有名で、秋のシーズンは一面に広がったススキが見れます。

夕方の逆光で見るとキラキラと輝いてとても綺麗ですよ。
山頂から少し進んだ所に眺望の良い広場があります。
そこでお昼ごはんと野点を嗜もうと思います。

さすが秋の行楽シーズン。凄い人です。
いつも平日に登ることが多いのでほとんど人がいないのですが、今日はかなり多めです。
山頂からの眺めです。
今日は曇り空で空気も淀んでいたため、眺望はイマイチでした。
良い日の写真はこちらになります。

遠くに淡路島と明石海峡大橋まで眺めることができます。
登山ランチ|ラーメン&マイギア紹介
お腹が減ったので、とりあえずお昼ごはんにします。

定番のラーメンです。
いつもは具材を持ってくるのですが、今日は荷物が多く、テンションも高めだったので忘れてしまいました。

湯がいて行きます。
道具は定番のsoto310レギュレーターストーブとEPIのチタンクッカーです。
長く愛用しており年期が入っています。
それとメルカリで購入したステンレステーブルです。soto310にジャストフィットするようにできています。

できました。美味しそうです。
現在、山頂での火器の使用は禁止されています。
お腹が減りすぎてフライングして食べてしまいました。
まだ麺が硬かったですが美味しかったです。
さて、いよいよ野点です。
と思ったのですが、さすがに人が多く恥ずかしいので帰りの「いわわきの道」の休憩所で嗜むことにします。
下山はいわわきの道を使います。
きゅうざかの道は膝にダメージが大きいので、散策もかねて緩い道を下ります。
途中、絶妙な草花がお出迎えしてくれます。

花なのか?何か分かりません。

なんだか珍しそうな花も出迎えてくれます。
「私、珍しいのよ。」と言っているようです。

きゅうざかの道を通り過ぎてダイアモンドトレールをしばらく進むと分かれ道があります。
ここを下っていきます。

緑が気持ち良いです。
小トカゲや小シマヘビも出迎えくれました。
下山後の静かな休憩所で、いざ野点
30分程下った所に休憩所があります。
ここは湧き水も出ていて、お茶休憩には最適です。

誰もいませんので、絶好の野点チャンスです。
(別に恥ずかしがらなくても良いです)
早速準備に取り掛かります。


お湯を沸かしている間に、お抹茶の用意をします。
お抹茶を茶杓(ちゃしゃく)で大盛2杯程、茶碗に入れます。

80°前後のお湯を70㏄程度注いでいきます。

茶筅(ちゃせん)を使用して点てていきます。
最後に泡を細かくします。

できあがりです。
今回はお菓子にきんつばを用意しましたが、写真を撮る前に早く食べようと勢い余って開封してしまいました。

大自然の中で頂くお抹茶は最高に癒されます。
人の声が聞こえてきたので、急いで撤収します。
休憩所を後にし、さらに下っていきます。
休憩所からは川に沿って下ります。
苔むした木や石が山深い感じを演出しています。

登山口まで戻ってきました。
最後に野鳥を撮影しようと思ったのですが、なかなかシャッターチャンスが無く諦めました。
日頃の運動不足も解消されて最高に癒されました。
皆さまもチャレンジしてみてはどうでしょうか?
岩湧山の登山コースについては、こちらの記事で紹介しています↓


岩湧山の駐車場情報についてはこちら↓
最後までお読み頂きありがとうございます。
ほかにも登山に関する記事を書いていますので、併せて読んで頂けると嬉しいです。
質問、コメントお待ちしています!