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大自然の美しさを肌で感じることができる登山。
昨今は機能性の高い服装や、軽くて丈夫な道具などが販売されるようになり、初心者でも気軽に登山を始められるようになりました。
オシャレな服装や登山装備も多く、登山の楽しみ方も広がってきています。
しかし、登山を安全で快適なものにするためには、ザックやレインウェア、トレッキングシューズなど、登山に必須の道具はもちろんのこと、適切な装備が不可欠です。
この記事では、ベテラン登山者が使用している、登山を安全で快適に楽しむために役立つ道具を紹介します。
今回紹介する道具たちは、疲労や不安を軽減し、楽しい登山をサポートしてくれること間違いなしです。
登山初心者の方
これから登山を始める方
登山を快適に楽しみたい方
便利な登山道具を知りたい方
低山の季節別の服装はこちらの記事で解説↓
夏の高山の服装はこちらの記事で解説↓
登山に必ず携帯する道具リスト
登山に役立つ道具を紹介する前に、まずは登山をするために必須の道具を簡単に紹介します。
ザック | ザックカバー | 水筒(飲み物) |
GPS登山アプリ | モバイルバッテリー | ヘッドライト |
健康保険証 | 現金 | 行動食 |
ティッシュ | ライター | ファーストエイドキット |
万が一に備えて、ヘッドライトやライターは必ず携帯しておきましょう。
遭難して救助を待つ際、ヘッドライトやライターは命を守る道具です。
登山の行動中に役立つ道具
ここでは、登山の行動中にあれば役立つ道具を紹介します。
安全性や快適性の向上、不安の軽減になる道具で、ベテランの登山者の多くも使用している道具たちです。
- トレッキングポール
- トレッキングアンブレラ
- サコッシュ
- ドリンクホルダー
- 手ぬぐい
- 膝サポーター
- カメラホルダー
- サングラス
- ファーストエイドキット
足の負担を軽減するトレッキングポール
トレッキングポールは足への負担を軽減したり、バランスを取るためのものです。
伸縮式や折りたたみ式のもの、クッション付きのものなど、様々な種類のものが販売されています。
2本を両手で使ってもよいですし、1本のみ使用しても良いです。自分の好みのスタイルに合わせると良いでしょう。
最初の1本におすすめなのは、スタンダードな伸縮式のものです。
回して締めこむ(ツイストロック)方式と、レバーで締めこむ(レバーロック)方式があります。
どちらを選んでも問題ないですが、ツイストロック方式は先端を回す必要があるので手が汚れます。
レバーロック方式の場合、手は汚れませんが、わずかに重くなるのが難点です。
素材はカーボンよりもアルミのものがおすすめです。
※カーボンはアルミよりも折れやすいため。
2本持ちの登山者が多いですが、個人的には1本で十分だと感じています。
2本使うと両手がふさがるので、スマホを確認する時、水分補給をする時、岩や木を持ちたい時など、煩わしいです。
初心者の場合、登山道具の予算がきびしくなりがちなので、トレッキングポールは1本で試しても良いと考えます。
登山用のザックにはトレッキングポールを収納できる場所が付いていることが多いので、折りたたみ式にする必要性は低いです。
雨天時に便利なトレッキングアンブレラ
登山にレインウェアは必須アイテムですが、レインウェアは脱ぎ着がとても煩わしいです。
あまりにも面倒なので、雨が本降りにならない限り我慢してしまいがち。そんな時に折りたたみ傘があればとても便利です。
小雨時や樹林帯の中では横から雨風が当たることがないので、折りたたみ傘があれば、わざわざ面倒なレインウェアを着る必要がありません。
また、いくら透湿性素材のレインウェアでも行動中に汗をかけば蒸れます。
その点においても、折りたたみ傘は蒸れない雨対策として優秀です。
モンベルの折りたたみ傘は、超軽量で丈夫です。
日常使いも可能なので長く使うならおすすめですが、少々高価なので登山の緊急用であれば、安価なものでも良いでしょう。
少々の雨なら折りたたみ傘だけでも十分しのげます。
小物入れに便利なサコッシュ
サコッシュは使用頻度の多い、スマホやティッシュ、行動食などを入れるのに便利です。
登山では服を脱ぎ着することが多いので、ポケットに物を入れておくと紛失に繋がります。
かといって、ハイキング中にいちいちザックを下ろすのは面倒ですし、ズボンのポケットにスマホなどを入れると、足上げの妨げになり歩きにくいです。
転倒した際など、スマホが壊れる危険性もあります。
登山中、ザックとは別にサコッシュを首からぶら下げておくと、必要なものがすぐに取り出せるので、とても便利です。
私はサコッシュの中に、
①ティッシュ
②地図、コンパス
③スマホ
④行動食
⑤小銭
などを入れています。
サコッシュは便利ですが、あまり大きい物を選ぶと、首への負担が大きくなり、邪魔になるので注意が必要です。
ドリンクホルダーでこまめな水分補給
ショルダーベルトに取付けるドリンクホルダーは、快適に登山を楽しむための必須アイテムです。
一般的に、ザックのサイドポケットに水筒やペットボトルを入れますが、ザックを背負ったままでは手が届かず、取り出すことができないものがほとんどです。
後付けのドリンクホルダーがあれば、必要な時にすぐに水分補給ができるので、我慢する必要がありません。
登山の行動中は、こまめな水分補給がとても大切なため、安全面においても、ドリンクホルダーは役立つ道具です。
最近のザックでは、ショルダーベルトにペットボトルを入れるポケットが付いているものもあります。
また、ハイドレーションで水分補給をする登山者も多いです。
ただし、ハイドレーションはチューブの部分を洗うのがとても面倒で、水以外のものを入れるとカビが生えてきます。
ドリンクホルダーのほうが、自動販売機で購入したドリンクをそのまま入れることができるので、個人的にはドリンクホルダーをおすすめします。
登山にはタオルよりも【手ぬぐい】がおすすめ
濡れた手を拭いたり、汗を拭いたり、登山でタオルは必須アイテムですが、タオルよりもおすすめなのが、手ぬぐいです。
ベテラン登山者のほとんどは、タオルよりも手ぬぐいを使用しています。
・軽い
・かさばらない
・吸水性が高い
・速乾性が高い
・包帯替わりに使える
・鍋つかみとしても使える
手ぬぐいは、タオルよりも軽量でかさばらず、川の水で濡らして顔を拭いても、首からかけておけばすぐに乾きます。
他にも調理の時に鍋つかみとして使用したり、温泉に行ったときのタオル替わりとしても使用できます。
花粉の季節にも、マスクのように使用したり、鼻水を拭いたりできます。
山小屋などでは、オリジナルの手ぬぐいを販売しているところが多くあり、自分好みの手ぬぐいを探してみるのも楽しいですよ。
膝の痛みを予防、軽減させるサポーター
登山は下半身への負荷が大きいため、普段の歩行では何もない人でも、膝を傷める登山者が多いです。
その人の歩き方によって、膝の外側や内側など傷める場所は様々ですが、いずれも膝サポーターをすることで、痛みを予防できたり、軽減できたりします。
※人により効果は違います。
私の場合は、下山で膝が痛くなりますが、膝サポーターを使用すると予防できています。
ネットショップ購入した安価なものですが、効果は十分に感じています。
ザックにカメラを取付けるカメラホルスター
素晴らしい景色や季節の花を撮影するために、カメラは是非携帯したい道具です。
ただ、カメラを持っていっても、撮影の時にいちいちザックから取り出すのが面倒で、ついつい諦めてしまいがち。
また、首からぶら下げていても、ブラブラして邪魔になるし、カメラって結構重たいんですよね。
そんなカメラの携帯を楽にしてくれるのが、カメラホルダーです。
ザックのショルダーベルトに挟み込んで取り付けることができるので、様々なザックに取付けが可能です。
適合するカメラは、三脚に固定するネジ穴があれば取付けが可能です。
様々な一眼カメラやコンパクトカメラに取付けることができます。
撮影したい時にサッと取り出せるので、撮影機会を逃しません。
取付け位置によっては肩や腕に干渉するので注意が必要ですが、胸の位置に取付けると以外と邪魔になりません。
私の場合、一眼カメラとレンズ合わせて1㎏程度を取付けていますが、問題なく使用できています。
ちなみに、山の風景や花などを撮影するなら、安価な古い一眼カメラでも十分綺麗に撮影できます。
紫外線対策やハエ(メマトイ)に有効なサングラス
山の稜線や森林限界を超えるようなアルプスでは、日差しを遮るものがありません。
そのため、紫外線対策としてサングラスは必需品です。
また樹林帯では、夏場に目にまとわるハエ(メマトイ)が鬱陶しいです。目の中に入ってこようとするので、サングラスがあると快適です。
サングラスのおすすめは、偏光サングラスです。
偏光サングラスは、紫外線だけでなく雑光もカットしてくれるので、青空や緑がとても綺麗(クリア)に見えるようになります。
光の反射を抑えるので、水中も透けて見えるようになります。
偏光サングラスの値段は様々ですが、高価なものはレンズの性能が良く、目が疲れません。
おすすめの偏光サングラスの記事はこちら↓
偏光サングラスは一つ持っておくと、アウトドアやドライブなどで大活躍してくれますよ。
ケガの応急処置に必要なファーストエイドキット
ファーストエイドキットは登山の必須道具とも言えます。
転倒時の切り傷や捻挫、靴ずれ、虫刺され、爪割れなどの応急処置に使用します。
スズメバチに刺されたり、毒蛇に噛まれた際に役立つ、ポイズンリムーバーが入ったものがおすすめです。
そのほか、テーピングや包帯、ガーゼ、バンドエイド、虫刺されの軟膏、爪切りやハサミなども入れておくと良いでしょう。
私の場合、痛み止めや解熱剤なども入れています。
すぐに取り出せる、ザックのポケットに入れておきましょう。
登山の休憩中に役立つ道具
次に登山の休憩中に役立つ道具を紹介します。
大自然の中で楽しむ食事や休憩を快適にしてくれる道具たちです。
- ウレタン座布団
- クッカーセット
- 折りたたみテーブル
- シングルバーナー
- 折りたたみ式カトラリー
- アウトドアコップ
- ダウンブランケット
お尻を守るウレタン座布団
ウレタン座布団は、山で休憩する時や食事する時などに役立ちます。
登山では、ベンチや岩が濡れていることが多く、お尻が濡れたり、お尻が冷たくて不快です。
ウレタンの座布団は適度なクッション性があり、お尻を濡れと冷えから守ってくれるので、快適に休憩することができます。
コンパクトなウレタン座布団は、かさばらないので携帯に便利です。
おすすめはバンドックのウレタン座布団です。
バンドックの座布団は100均のものよりも少し分厚く、耐久性も高いです。
濡れてもいいように、布が付いているものよりも、ウレタンむき出しのものがおすすめです。
右上の紫色がバンドックの座布団。左上の茶色の座布団は布付きなので、濡れると面倒です。
下の緑の座布団は、100均のウレタン座布団ですが、薄いので数回の使用でヘタってしまいます。
レジャーシートでも良いですが、クッション性がないこと、たたむ作業が面倒なことと、春秋ではお尻が冷たくなります。
山での食事を楽しむクッカーセット
山でお弁当を食べるのも楽しいですが、できたての暖かい物を食べるのもまた格別です。
※特に寒い季節は最高です。
クッカーセットやバーナーは、山での食事をより一層楽しむことができる道具です。
クッカーを選ぶポイントは、袋ラーメンやパスタを茹でたり、レトルトパックの湯せんがしやすい500~800ml程度のサイズが丁度良くおすすめです。
また、500~800mlサイズには内径10㎝のOD缶(110g)がスタッキングできます。内径11㎝以上で、250g缶もスタッキング可能なものもあります。
大小2つあると、用途別に使い分けができるので便利です。
※ラーメンの後にコーヒーを淹れる時など、いちいちクッカーを洗わなくても良いなど。
クッカーは、大は小を兼ねますが、あまり大きいとかさばります。
また、あまり背の高いものを選ぶと、シングルバーナーの上に乗せたときに重心が高くなり、不安定になるので注意が必要です。
軽さを重視すれば高価なチタン製が有利で、EPI製のものがコストパフォーマンスが高いです。
ただ、アルミ製でも十分に軽く、実用的に十分だと考えます。
山での食事を快適にする折りたたみテーブル
山で休憩をする時、必ずベンチがあるわけではないし、登山者が多いと、休憩所でもベンチやテーブルが空いていないことが多いです。
また、テント泊登山では雨天時など、テント内で食事をすることも多いです。
テントはポリエステル素材なので、熱いものを直接置くことができません。
そんな時に、折りたたみ式のテーブルがあると便利です。
折りたたみテーブルには、熱したクッカーやバーナーを乗せるので、耐熱性のあるアルミやステンレス製がおすすめです。
ステンレス製は丈夫で、安価に販売されているものが多いですが、重いのが難点です。
ザックに入れて持ち運ぶことを考えると、なるべくコンパクトで軽いほうが良く、軽さではアルミ製が勝ります。
安価なものから高価なものまでありますが、質は値段なりの印象です。
エバニューやSOTOの商品は高価ですが、長く愛用するならおすすめです。
登山で調理を楽しむためのシングルバーナー
登山で暖かい食べ物を楽しむためには、シングルバーナーは必須アイテムです。
個人的には、シングルバーナーを所有すると、初心者から一歩抜け出したような気にさせてくれる道具でもあります。
山小屋などで食事したり、コーヒーを飲むのも良いですが、山小屋での食事は平地の1.5~2倍近い値段で、非常にコストがかかります。
シングルバーナーがあれば、気軽にラーメンを食べたり、コーヒーを飲むことができ、登山の楽しみ方も変わります。
私はCB缶が使えるSOTO‐ST310や、OD缶ではアミカスを使用しています。
ST310は五徳が安定しており、炎も一点集中ではないため、スキレットなどの重たい調理器具を乗せて、様々な調理に使用できます。
キャンプなどでも活躍する汎用性が高い商品です。
さらに安価なCB缶(カセットボンベ)が使用できるので、コストパフォーマンスが高いです。
ただし、山岳用途としては風に弱く、やや重たくてかさばるのがデメリットです。
調理はあまりせず、お湯を沸かす用途がメインであれば、SOTOのアミカスやウインドマスターが良いです。
アミカスはコンパクトで携帯性に優れたOD缶(アウトドア缶)仕様で、バーナーがすり鉢状になっており、風に強いのが特徴です。
すり鉢状のバーナーは、炎が一点集中になるため熱効率が良く、お湯を沸かすスピードも早いです。
夏の高山でも、マイクロレギュレーター無しのアミカスでも十分使用可能です。
使用するガスは、プロパン配合のパワーガスが寒さにも強いためおすすめです。
ウインドマスターはマイクロレギュレーター搭載しており、低温環境でも安定して使用できるのが特徴です。
デメリットとしては、OD缶を使うモデルではどうしても重心が高くなり、不安定な地面ではクッカーが斜めになるので中身をこぼしやすいです。
また、炎が一点集中になるため、フライパンで炒め物をしたりする調理には向いていません。(焦げやすい)
山で食事を楽しむための折りたたみ式カトラリー
登山で食事を楽しむためには、カトラリーも必要です。
100均で販売されているものから、有名メーカーのものまで種類は豊富です。
そのへんに落ちている枝を拾って箸代わりにするベテラン登山者もいます。
私はMSRのフォークやセリアの100均フォークを使用していますが、値段の違いは軽さと質の違いです。
100均は主にステンレス製でかなり重たいですが、有名メーカーのものは樹脂製が多いです。
登山の際、カトラリーは持っていくのを忘れがちなので注意して下さいね。
私はフォークしか使用しませんが、特に困ったことはありません。
暖かい飲み物を飲むときに便利なマグカップ
クッカーセットや水筒とは別に、マグカップがあると暖かい飲み物を入れる際に便利です。
特にインスタントのコーヒーを淹れる際には、クッカーの他にコップがないと淹れることができません。
コーヒー以外にも、インスタントのスープやお味噌汁などを作るときにも便利です。
取っ手が折りたたみ式のアウトドア用がパッキングしやすく、大きさは350㏄程度のものが丁度良く、おすすめです。
高価なチタン製のものは軽くて丈夫ですが、用途としては100均のものでも十分です。
寒い季節や緊急時に役立つダウンブランケット
寒い季節や夏の高山など、休憩時に寒いと感じるときに便利なのがダウンブランケットです。
食事をしたり、休憩する時に膝に掛けたり、羽織ったりすると暖かくて癒されます。
ダウンのブランケットは軽くてかさばらず、コンパクトにリュックに入れることができるので、夏場でも緊急時に備えて持っていくことをおすすめします。
ダウンブランケットは便利ですが、なければフリースジャケットやダウンジャケットを持って行き、ひざ掛けにするなどして対応すると良いでしょう。
極上はちみつ紅茶
金剛山頂の澄んだ空気の中、極上はちみつ紅茶とスイーツで疲れた身体を癒してみましょう。
普段感じることのできない、至福のひとときを味わうことができます。
登山にお供に最適な極上はちみつ紅茶は、こちらの記事で紹介しています↓
最後までお読み頂きありがとうございます。他にも登山やアウトドアに関する記事を書いていますので、合わせて読んで頂けると嬉しいです。
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