金剛山では、毎年4月中旬頃から5月中旬頃にかけて、カトラ谷ルートの8合目周辺でニリンソウが咲き誇ります。
一面に広がるニリンソウのお花畑は写真でみるよりも素晴らしく、思い出の山行になることでしょう。
お花畑では、ニリンソウ以外にもヤマシャクヤクやチゴユリ、ヤマブキソウの群生も楽しむことができます。
でも、カトラ谷ルートは土砂崩れや倒木、狭いトラバース区間など危険箇所が多いルートで、初心者向けのルートではないんです。
安全にニリンソウのお花畑まで行くには、山頂からカトラ谷へアプローチするのがおすすめです。
この記事では、金剛登山歴10年以上の私が、カトラ谷のニリンソウのお花畑までの最適ルートや時期を詳しく紹介します。
YAMAPの活動日記も公開しているので、是非参考にしてくださいね。
この記事で分かること
・ニリンソウとは?
・ニリンソウまでの最適ルート
・ニリンソウの開花時期と時間
・YAMAP活動日記
金剛山の人気ルートについては、こちらの記事で紹介しています↓
ニリンソウ(二輪草)とは?
ニリンソウ(二輪草)は、キンポウゲ科一輪草属の多年草です。
カタクリと同じ、スプリングエフェメラルと呼ばれる春を代表する草花の一種で、初夏には地上部が枯れて、残りの期間は休眠します。
ニリンソウは通常1~3輪の白い花を咲かせます。イチリンソウよりも花が小さく、葉茎がないのが特徴です。
食べることができますが、同じキンポウゲ科のトリカブトと間違えやすいので、注意が必要です。
2024年ニリンソウ群生地への最適ルートと時期
山頂広場から、カトラ谷のニリンソウ群生地までのルートと、開花時期を詳しく解説します。
ニリンソウ群生地への最適ルート
ニリンソウの群生地がある、金剛山のカトラ谷ルートは、道標が少ない上に倒木や崩れた場所が多く、登山初心者には難易度の高いルートです。
YAMAPでも破線ルートとなっており、GPSがあっても道に迷うことがあります。
そのため、金剛山頂広場からニリンソウ群生地にアプローチするのがおすすめです。
金剛山頂広場の看板から見下ろした谷が、カトラ谷になります。
山頂看板の左側にある階段を降りると、水道、東屋が設置されている広場があります。
下の広場からカトラ谷方面へ進んで行きます。
カトラ谷方面へ30m程進み、突き当りの分岐、通行止めの看板をくぐり抜けて右へ。
「土砂崩れのため通行止め」の看板がありますが、ニリンソウ群生地までは降りれます。
右へ折れるとすぐにカトラ谷へ降りる、斜度のきつい階段があります。
ここからニリンソウ群生地までは、かなり斜度のきつい下りになります。
狭い下り道で、週末は混雑するので、譲り合いながら降りましょう。
高低差100m程下ると、ニリンソウ群生地があります。
ニリンソウ群生地から、沢を渡れるルートがあります。
ニリンソウの季節、沢を渡るとヤマシャクヤクがたくさん咲いています。
沢を渡って、そのまま登っていくと山頂広場の直下に出ます。
2024年以降、山頂広場方面へは土砂崩れのため通行できません。
大日岳方面へ迂回すれば山頂広場まで行くことができます。
もちろん、逆回りで大日岳方面からカトラ谷方面へもアプローチできますが、この場合、道が分かりにくいのでおすすめしません。
YAMAPの活動日記を公開しているので、こちらも参考にしてくださいね。
金剛山ニリンソウのお花畑とヤマシャクヤク / まんちゃんさんの活動データ | YAMAP / ヤマップ
カトラ谷のニリンソウ群生地については、ANNZAI MOUNTAINさんの動画でも紹介されています↓
金剛山のニリンソウが咲く時期と時間帯
カトラ谷のニリンソウが咲く時期は4月中旬から5月の中旬です。
その年にもよりますが、見頃は4月下旬からゴールデンウイーク明けくらいです。
夜露や雨から花粉を守るため、日中の光が当たる時間帯だけ花が開き、日の当たらない夜にはしぼみます。
できるだけ晴れた日の日中に訪れるようにしましょう。
雨の日は花は開きませんが、曇り空なら開いていることが多いです。
中には緑色のニリンソウもあり、見つけると幸せになれるそうです。
金剛山では、カトラ谷以外にもニリンソウが群生している場所があります。
寺谷ルートの途中でも見ることができるので、寺谷ルートのニリンソウが咲き始めたら、カトラ谷に訪れてみると良いですよ。
金剛山寺谷ルートの詳細はこちらの記事で紹介しています↓
ニリンソウの時期に見れる花
金剛山の春は、ニリンソウ以外にも沢山の種類の花が咲きます。
カトラ谷のニリンソウ群生地にも、様々な花が咲くので、是非観察してみてください。
ニリンソウ群生地から沢を渡った先に、ヤマシャクヤクがたくさん咲いています。
ヤマシャクヤクは大きくて存在感のある花なので、見応えがあります。
よく見ると、ニリンソウに紛れてチゴユリも咲いています。
小さくて可愛らしい花なので、是非見つけてください。
他にも小さくて可愛らしいハコベの花やユキザサも咲いています。
ヘビイチゴの花も見頃を迎えています。
中でも壮観なのが、山頂広場直下に咲くヤマブキソウの群生です。
ニリンソウ群生に引けを取らない綺麗さなので、是非立ち寄ってみてください。
今回紹介した以外にも、様々な花が咲いています。
金剛山に咲く花は「金剛山花の図鑑」で詳しく紹介されています。
スマホで草花を撮影するなら、外付けマクロレンズのアタッチメントがあると便利です。
より近づいて撮影できるので、小さい花も大きく撮影することができます。
安価に販売されているので、チェックしてみてください。
少し時期は早くなりますが、金剛山にはカタクリの群生地もあります。
場所の詳細はこちらの記事で紹介しています↓
最後までお読み頂きありがとうございます。
他にも金剛山に関する記事を書いていますので、合わせて読んで頂けると嬉しいです。
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