今回はカメラ歴15年以上の私が、料理や小物の写真を簡単、綺麗に撮る方法を紹介します。
スマホや一眼カメラで簡単に映える写真が撮れるので、フリマサイトへの出品やインスタなどの投稿にも役に立つこと間違いなしです。
通常、綺麗な写真を撮るには、ストロボやレフ板といった機材が必要ですが、今回は専門的な機材は使わず、自宅にある物を利用して撮影する方法を紹介します。
プロが撮ったとまでは行きませんが、自宅でも簡単、綺麗に撮れるので是非参考にして下さい。
映えるテーブルフォトシステムの組み方
簡単で映える料理、小物写真の撮り方
安価な一眼カメラの作例
無料スマホカメラの作例
映えるテーブルフォトシステムの組み方
プロカメラマンが料理や小物を撮影する時には、ストロボ(ライト)やレフ板等、様々な高価な機材を使用します。
今回は専門的な機材は一切使用せず、家で簡単に手に入る物で代用して撮影する方法を紹介します。
【準備するもの】
- テーブルクロス
- 卓上ライト
- 簡易レフ板(アルミホイル)
- クッキングシート(トレーシングペーパー)
- 花、小物など
- スマホ、一眼カメラ
※簡易レフ板はアルミホイルで代用できます。
テーブルクロスの選び方
テーブルクロスは料理や小物写真を映える写真にする脇役です。
明るくふんわり撮影したいときは、白や水色、ピンクなどをチョイス。
シャープにキリッと撮影したいときは黒や茶色などをチョイスします。
ランチョンマットなどでも良いと思います。
卓上ライトの使い方
写真を映させる上で、光は非常に重要です。
卓上ライトで光を加えることで映える写真が撮れます。
卓上ライトの光の色(色温度)は、
柔らかく、ふんわり撮りたい → 電球色
くっきり、シャープに撮りたい → 昼白色
上記の組み合わせがオススメですが、どちらでも大丈夫です。
光の強さは被写体と卓上ライトとの距離で調節します。
簡易レフ板の作り方
簡易レフ板は、卓上ライトの光を反射させる為に使用します。
卓上ライトの光を反射させることで、柔らかい光が被写体に当たり、映える写真になります。
簡易レフ板は一度作ってしまえば、今後もずっと使えるのでおすすめです。
作り方は簡単。
下敷きや段ボール等に片面はアルミテープ、もう片面は白紙を貼ります。
アルミホイールで代用しても良いです。
自立するように二枚折りにしています。
私の物は10年くらい使用してくたびれていますが、まだまだ現役続行です。
光の反射が強く欲しい時はアルミ側を使用し、弱くて良い場合は白紙側を使用します。
クッキングシート
卓上ライトの光を拡散し、柔らかい光にするために使用します。
意外と重要です。
本当はトレーシングペーパーですが、クッキングシートで代用します。
直射では光が強すぎて影が出やすいので、クッキングシートで拡散して和らげます。
このように卓上ライトにテープで貼ります。
青矢印のように電球から距離をとれるように、たるませて貼るのが拡散させるコツです。
脇役の花や洋本、英字新聞など
花や洋本、英字新聞などがあればさらに映える写真になります。
料理やスイーツの場合はおしゃれなコーヒーカップやバケットなどがあれば良いですね。
人形やオブジェなんかも良いですよ。
映える写真に使用するカメラ
使用するカメラは、スマホよりも一眼カメラの方が綺麗に撮影できます。
ひと昔前の安価な中古一眼レフカメラ > 最新高級スマホ
スマホで撮影する場合は、iPhone14のように望遠レンズが付いているものが望ましいです。
今回は2006年発売の一眼カメラ、中古で安価に販売されているニコンⅮ40を使用します。
別の記事でも解説していますが、まだまだスマホカメラより格安一眼の方が綺麗に撮れます。

この先も料理や小物を撮影する予定があるなら、一眼カメラを購入することをおすすめします。
もちろん、最新のミラーレス一眼があれば尚良いです。
映える料理や小物の写真の撮り方
ここでは、テーブルフォトシステムの組み方や、被写体のセッティングのやり方、カメラの設定や写真の撮り方を解説します。
テーブルフォトシステムを組む
準備した道具を下の写真のようにセッティングします。
テーブルクロスを敷いた机の上に被写体を置きます。
図の位置に卓上ライト、レフ板を設置します。
青矢印の方から撮影します。
黄色矢印が光の回り具合です。
物を撮影する時の基本は逆光です。
撮影する方と逆方向から卓上ライトを当てます。
すると直接光が当たらない手前側に影がでるので、それをレフ板でおこす(消す)のです。
影が強い場合は卓上ライトを遠ざたり、レフ板で調整します。
被写体に直射日光は当ててはいけません。
安価な一眼レフカメラでの撮影例
今回はコンビニスイーツを例に撮影してみました。
逆光から光をあてることによって、被写体に艶が出て綺麗に撮れます。
手前に影が残っていますが、個人的には十分です。
スマホで撮影例
スマホは一眼カメラと違って、背景がボケにくいです。
部屋が映り込むのでやや上方から撮影しています。
レンズの選択ができるスマホではもう少し良い写真が撮れると思います。
カメラの設定
映える写真を撮るためのカメラやスマホの設定を紹介します。
レンズの選択
一眼カメラの場合はセットになっているレンズで十分です。
明るい単焦点レンズがあれば尚良いです。
スマホカメラの場合は、アップで撮れる望遠レンズを選択します。
iPhoneSEのような、レンズが一つのスマホの場合、広角の画角しか選択できないため、部屋が映り込んでしまいます。
その場合、あとで不要な部分をトリミングするか、画質の低下が気になる場合は外付けのアタッチメントを使用します。
外付けのアタッチメントは安価に販売されています。
撮影モード
一眼カメラやコンパクトデジタルカメラの場合は、撮影モードを「花」にします。
「風景」や「人」ではなく「花」です。
単焦点レンズを使用している場合は「A」モードでF値を2.8~4程度にします。
スマホカメラの場合も同じで、
撮影モードを「花」に設定します。
なければ「人」です。
「風景」はダメです。
iPhoneを使用している方はポートレートモードを使用します。
(深度コントロールができるやつです。)
料理や小物は縦構図が基本
日の丸構図は×。
横構図でも良いですが、存在感を出すには縦構図がおすすめです。
インスタなど、スマホで映える写真は縦構図です。
まず存在感を出すために、画面中央より下にメインの被写体を入れます。
画面中央より上の空いた空間にサブの花とコーヒーカップを入れるようにします。
線の交わる所に配置するとバランスの良い構図になります。
やや斜め上から思い切って近づいてアップで撮ります。
全部画面に入れようとせず、
お皿やコーヒーカップは大きくカットしても大丈夫です。
ライトやレフ板無しで撮影した場合
この映える写真のシステムを組まずに撮影した場合との差を比較します。
卓上ライトの有る無し
卓上ライトが無し場合はこのような感じになります。
艶も余りなく、なんだか寂しい感じです。
卓上ライトが有る場合はこのような感じになります。
全体が電球色で照らされて、明るく柔らかい感じになりました。
レフ板の有る無し
レフ板無し
レフ板無しではシュークリームの手前に大きく影が出ていますね。
レフ板あり
レフ板を設置することで、手前の影が薄くなっています。
映える写真の撮り方のまとめ
いかがでしたでしょうか?
映え写真システムを組むことによって、初心者でも簡単に映える写真を撮影することができます。
重要なのは、光のあて方と花などの脇役の存在です。
さらに今回紹介した方法に加えて、一眼カメラを使用すれば、撮影した写真を簡単にレタッチすることも可能です。
光や色の加減を画質を低下させずに自由に変えることができます。
レタッチの方法はブロガーのはろはろさんが詳しく解説してくれていますので、是非そちらもご覧くださいね。
また、今回紹介した映える写真の撮り方は、アクセサリー等の小物や食器など色々な撮影に応用できます。
メルカリなどのフリマサイト等に出品する場合など、綺麗に撮影できていた方が売り上げに繋がりますよね。
お金もかからず、節約して撮影できるのでおすすめです。
是非チャレンジしてみて下さい。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
他にもカメラに関する記事を書いていますので、合わせて読んで頂けると嬉しいです。
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