今回は、金剛山で自然アスレチックが楽しめるルート、「ツツジオ谷ルート」の魅力を紹介します。
ツツジオ谷ルートは沢沿いを登るルートで、4つの堰堤と3つの滝、数々のロープ場を越えて登っていく中級者向けのルートです。
森林浴を楽しみながら、少しスリリングな自然アスレチックが楽しめ、厳冬期には美しい氷瀑も見れることから、金剛山の数あるルートの中でも人気のルートとなっています。
独自で行った人気ルート調査においても、第4位にランクインすることから、その楽しさが分かります。
金剛山の人気ルート調査はこちらの記事で紹介しています↓
一方で、ツツジオ谷ルートは、登山経験のある人でも道迷いや滑落事故の危険性もあるため、事前のルート確認、装備などの準備は必須となります。
可能であれば、ツツジオ谷ルート経験者との山行が望ましいでしょう。
この記事では、金剛山の自然アスレチックルート「ツツジオ谷」の魅力や危険箇所などを詳しく紹介します。
ぜひ、この記事を参考に、安全にツツジオ谷のアスレチックを楽しんで下さい。
この記事で分かること
ツツジオ谷ルートのアスレチック場
ツツジオ谷ルートの危険箇所
ツツジオ谷のYAMAP活動日記
ツツジオ谷のルート概要
金剛山ツツジオ谷ルートの魅力とは?
それでは、金剛山ツツジオ谷ルートの魅力について紹介します。
ツツジオ谷ルートは深い谷を登るルートで、途中には堰堤や滝、数々の自然アスレチックポイントがあります。
あらかじめ、注意するポイントを知っておくことで、道迷いや滑落の危険性を軽減し、安全に登山を楽しむことができます。
ツツジオ谷の森林と堰堤(えんてい)
金剛山ツツジオ谷ルートは沢沿いを登るルートのため、川のせせらぎや鳥の鳴き声、四季折々の花が楽しめるのも魅力です。
また、夏場でも非常に涼しく、登山者が少なめであることも魅力です。
ツツジオ谷ルートには、4つの堰堤(土砂を止めるためのダム)と3つの滝があります。
これら4つの堰堤は、巻き道で越えて登っていきます。
4つの堰堤を越えると、「おにぎり岩」という大きい岩があり、堰堤とともにツツジオ谷ルートの目印にもなっています。
ツツジオ谷の滝
ツツジオ谷には、「腰折れ滝」、「一ノ滝」、「二ノ滝」という3つの滝があります。
これら3つの滝も堰堤と同様に、巻き道で越えていく必要がありますが、「一ノ滝」、「二ノ滝」は寄り道して滝の真下まで行くことができます。
特に「二ノ滝」は、厳冬期の氷瀑スポットとしても有名で、関西とは思えない圧巻の氷瀑を観ることができます。
厳冬期のツツジオ谷の氷瀑については、こちらの記事で紹介しています↓
ツツジオ谷の自然アスレチック場
ツツジオ谷のアスレチックポイント、注意点などを紹介します。
ツツジオ谷スタート地点のロープ場
ツツジオ谷はスタートからロープ場があります。
ゆるゆるのロープなので、頼りにしすぎると危ないです。
画像では分かりにくいですが、地面が狭い上に斜めになっており、左側の崖に滑落しやすいので注意が必要です。
ヤバいと思ってロープを握っても、ゆるゆるなので転落は免れません。
特に厳冬期は地面が凍結しているので、リスクは倍増します。
ツツジオ谷の渡渉
沢沿いを登るツツジオ谷では、何度も渡渉する必要があります。
防水のトレッキングシューズを履いていれば問題の無いですが、大雨のあとは水位が上昇しているので、気を付けましょう。
また、渡渉場はトレースが分かりにくく、ルートを見失いやすいです。
分からなくなったら落ち着いて周りを見渡したり、登山アプリでルートを確認しましょう。
要所に目印がついているので、確認しながら登ると良いでしょう。
ツツジオ谷の登攀ポイント
序盤に訪れる登攀ポイントです。
ツツジオ谷ルートでは、両手を使う場所が多いので、トレッキングポールはかえって邪魔になります。
持って行くなら、1本で伸縮式のものが使いやすいです。
画像では分かりにくいですが、約2m50㎝程度登る必要があります。
ロープが張ってありますが、基本は3点支持で登るようにしましょう。
滑りやすいので、グリップ力のあるトレッキングシューズが望ましいです。
ツツジオ谷名物【ボヨヨン橋】
最初の滝、「腰折れ滝」を巻いて登ったところに、ツツジオ谷名物の通称「ボヨヨン橋」があります。
序盤にある橋ですが、個人的には、ツツジオ谷で一番アスレチック感があってスリリングなポイントです。
丸太を重ねてあるだけの橋で、足の置き場が狭く、ボヨヨンとしなります。
平均台のようにバランスを取りながら渡る必要があります。
雨上がりや厳冬期は滑りやすく、特に注意が必要です。
ツツジオ谷のロープゾーン
ツツジオ谷には大小含めてたくさんのロープゾーンがあります。
足場が狭いので、滑落に注意して慎重に進むようにしましょう。
こちらは、お粗末な滑落防止ネットが張られているロープゾーンです。
ネットの下がガラ空きなので気休め程度と考え、滑らないように慎重に進みましょう。
横だけではなく、縦に登るロープゾーンもあります。
急斜面をロープを握りながらよじ登っていく、アスレチックポイントです。
ツツジオ谷の倒木ゾーン
倒木を跨いだりくぐったりするゾーンです。
特に危険ではないですが、木の下をくぐるときにザックを引っかけやすいので注意しましょう。
中盤の「おにぎり岩」を越えて、「一ノ滝」に至るあいだに、道間違いしやすい倒木ゾーンがあります。
目印のある倒木の下をくぐって右へ進むのが正解。直進は間違いです。
しゃがむ動作が以外と面倒でしんどいです。
金剛山ツツジオ谷ルート紹介
地図の緑色のルートがツツジオ谷です。
コースタイム:2時間弱
標高差 :約600m
歩行距離 :5.2㎞
YAMAPの活動日記も参考にしてくださいね。
下山は安全のため、千早本道を使っています。
金剛山のアスレチックルート【ツツジオ谷】 / まんちゃんさんの金剛山の活動データ | YAMAP / ヤマップ
金剛山のツツジオ谷は、金剛登山口(金剛山西登山口)からアプローチします。
モンベルや山の豆腐屋さんのある登山口で、駐車場やトイレがあり、公共交通機関でのアクセスもしやすい登山口です。
山の豆腐の横を千早本道方面へは進まず、林道をそのまま直進します。
車止めのあるところまで直進し、道なりに右へ70m程進むと、右側にツツジオ谷の取りつき(入口)があります。
ツツジオ谷の取りつき(入口)には、事故防止のため赤のカラーコーンが立っており、「ここは登山道ではありません。」という案内が貼られています。
スタート地点からロープゾーンなので、注意して進むようにしましょう。
登山初心者だけで挑戦するのは避け、登山アプリや登山靴などの準備も必ず行いましょう。
終盤はツツジオ谷の沢を詰めるのではなく、左側の尾根に向かって登り、タカハタ谷と合流するルートの方が安全です。
尾根伝いに進むと、お地蔵さんがあり、山頂広場に着きます。
下山は安全のため、ツツジオ谷ではなく千早本道を使うようにしましょう。
千早本道は階段が多いので、足を傷めないようゆっくりと下山しましょう。
最後までお読み頂きありがとうございます。
他にも金剛山に関する記事を書いていますので、合わせて読んで頂けると嬉しいです。
コメントもお待ちしています。
質問、コメントお待ちしています!
こんにちは、ひとまわりです。
金剛山の中でもひときわスリリングなルートのようですね。
初心者だけで行くのは避けて、必ず経験者の方と登るのが良さそうです。
最近、山に興味を持っていろいろ見ているせいか、登山での事故や遭難をよく見かけるようになった気がします。
低山で初心者向けだから、と装備や準備不足の状態で登る人もいるようですが、低山でも山は山、油断は禁物ですね。
先日、アルペンに行って登山靴を見ていたのですが、店員さんが見当たらずしょんぼりして帰りました。
またららぽーとにも行ってみたいと思います。
最近、「槇尾山附近ハイキングコース」という所に行っています。登り口からとてもなだらかに歩けるのですが、途中から険しくなって、やはりスニーカーは厳しいなと感じました。(ワンコも疲れた様子だったので無理せず途中で引き返しました)
これから良い季節になっていきますね。
お勧めいただいた靴も含め、いろいろ見てみたいと思います。
ひとまわりさん、こんにちは。
コメント頂きありがとうございます。
金剛山には100近いルートがあると言われており、ツツジオ谷はその中でも中級者向けのルートです。
たとえ金剛山と言えど、自然を相手にするアクティビティは、最悪の事態を想定して、しっかりとした準備が必要だと考えます。
富士山も観光地と勘違いしている人が多いですが、5合目登山口の標高2500mで、すでに酸素が薄く気温も低いです。そこから3700mまで標高差1200m登る必要があります。単純に考えても登山経験の浅い素人ではしんどいです。
余談になりましたが、山に散歩に出かけるなら、ハイキングシューズやトレッキングシューズがあると便利ですね。
滑りにくく、踏ん張りやすいので、歩きやすいと思います。
必ず試着し、ご自身に合った靴を選ぶようにしてくださいね。
季節を感じながら、ワンコとゆっくり散策できると癒されるでしょうね。