岩湧山は標高897mの低山で、四季折々の草花や、秋には夕陽に染まる広大なススキの群生を観ることができます。
岩湧山には、岩湧の森から登るルート、滝畑からダイヤモンドトレールで登るルート、紀見峠からダイヤモンドトレールで登るルートの3つがあります。
どのルートも登山道がしっかりと整備されており、歩きやすく初心者にもおすすめできるルートです。
特に今回紹介する滝畑ルートや岩湧の森から登るルートは、標高差が少なく、変化に富んだ飽きの来ない登山ルートで、体力に自信の無い初心者の方でも、岩湧山を楽しめるルートとなっています。
この記事では、岩湧山の滝畑ルートについて、アクセスや駐車場などはもちろんのこと、おすすめな点やイマイチな点まで、しっかりと紹介します。
YAMAPの活動日記も公開していますので、是非参考にしてもらえると嬉しいです。
この記事で分かること
・滝畑ルートへのアクセス、駐車場
・滝畑ルートの基本情報
・おすすめな点、イマイチな点
・YAMAP活動日記
【岩湧山】滝畑ルートへのアクセス、駐車場
滝畑ルートへのアクセスや駐車場、トイレ、売店などの基本情報を紹介します。
岩湧の森の駐車場については、こちらの記事で紹介しています↓
滝畑ルートへのアクセス
自家用車でのアクセス、公共交通機関でのアクセス方法を紹介します。
自家用車でのアクセス
グーグルマップには「滝畑湖畔観光」と入力!
国道170号線(外環状線)から、滝畑、関西サイクルスポーツセンター方面へ。
滝畑ダムを左手に奥へと進んで行くと、滝畑湖畔観光があります。
片側1車線の走りやすい道で、アクセス良好です。
公共交通機関でのアクセス
南海高野線、近鉄長野線の「河内長野駅」下車。
河内長野駅前7番乗り場「日野・滝畑コミュニティバス」で「滝畑」下車。
![滝畑バス停の画像](https://setsuyakukaman.com/wp-content/uploads/2024/05/0bf33e388e4da4b75e86c9877abfa8c7-600x400.jpg)
河内長野駅から約50分です。
土日祝は南海バスも運行されており、こちらの方が停車駅が少なく早いです。
滝畑登山口の駐車場、売店、トイレ
滝畑湖畔観光駐車場
駐車台数 25台
料金 1000円
営業時間 17時まで
トイレ あり(無料)
自動販売機 あり
売店 あり
![滝畑湖畔観光の画像](https://setsuyakukaman.com/wp-content/uploads/2024/05/1d6a74aadc7d9689a3f3139c0aada640-600x400.jpg)
滝畑ダムの登山口(ダイヤモンドトレール)横に、「滝畑湖畔観光」の有料駐車場があります。
有料駐車場は一日1000円で、登山口の駐車場としては割高感があります。
滝畑湖畔観光の売店、トイレ
![滝畑ダムの登山口のトイレの画像](https://setsuyakukaman.com/wp-content/uploads/2024/05/408ccdc344f7b779929244f88dadac55-600x400.jpg)
有料駐車場のすぐ横に無料のトイレがあります。
ウォシュレット付きのトイレで、夏はエアコンも効いていて涼しいです。
トイレの裏側が登山口になっています。
滝畑湖畔観光には売店、自動販売機、食堂があります。
アイスクリームやパンなどが販売されているほか、食堂でご飯も食べることができます。
自動販売機、売店の価格は街中よりも割高ですが、食堂のご飯は、お母さんの手作りで、安くて美味しいと評判です。
![岩湧山頂のトイレの画像](https://setsuyakukaman.com/wp-content/uploads/2021/06/024bbed7f08df42edd85928be37b486b-600x401.jpg)
山頂付近にも無料のトイレが設置されています。
滝畑ルートの基本情報と登山ガイド
岩湧山頂までの標高差や所要時間、歩行距離などの基本情報のほか、おすすめな点、イマイチな点、ルートの詳細などを紹介します。
岩湧の森から登るルートはこちらの記事で紹介しています↓
滝畑ルートの基本情報
滝畑ルート
所要時間:4時間程度
標高差 :680m
歩行距離:8㎞
トイレ :あり
山頂付近(茅場)はバーナーなどの火気は使用禁止。
空へと続く岩湧山頂 / まんちゃんさんの岩湧山・扇山(大阪府)の活動データ | YAMAP / ヤマップ
所要時間(コースタイム)は、ゆっくり上って往復4時間程度。
途中、扇山へも立ち寄ることができます。(展望なし)
標高差は680m程度で、岩湧の森から登るよりも標高差や歩行距離は長くなります。
朝9時頃スタートして、昼過ぎには登山口に戻って来れます。
知らない方も多いのですが、岩湧山頂広場(茅場)はバーナーなどの火気は使用禁止です。
ラーメンなどを作る場合は、お湯を持参するか、茅場以外で火気を使用しましょう。
滝畑登山ルートの見所とイマイチな点
ここがおすすめ!
・季節の草花
・秋の紅葉
・山頂手前の景色
岩湧山の滝畑ルートでは、春はチゴユリ、サイハイラン、ヤマツツジなど、夏から秋にかけてヤマユリやヤマジノホトトギスなど、四季折々の草花が咲いています。
![山道に咲くチゴユリの画像](https://setsuyakukaman.com/wp-content/uploads/2021/06/b1b810f08fb82413d1b63a0636979c52-600x401.jpg)
加えて、春や秋の山頂手前の景色が最高に綺麗で、一見の価値があります。
ゆっくり森林浴を味わったあと、急に視界が開けます。
秋のススキだけでなく、春は青葉に天空へと続く階段が敷かれているかのようです。
![滝畑ルート山頂手前の景色](https://setsuyakukaman.com/wp-content/uploads/2024/05/563ceb73860208f6c05b3667c84f4b1f-600x400.jpg)
ここがイマイチ!
・駐車料金が高め
・山頂トイレ利用時の登り返し
自家用車でアクセスする場合は、滝畑登山口の駐車料金が1000円と、里山の駐車場価格としては高めです。
岩湧の森から登るルートでも、同じように草花や景色は楽しめるので、駐車料金が高いと感じる方は、あえて滝畑ルートを選択しなくても良いでしょう。
また、滝畑ルートから登った場合、山頂トイレを利用する際に、岩湧の森方面に少し下る必要があります。
山頂までの急登を登り返す必要があるので、やや不便です。
![岩湧山頂から眺めたトイレの画像](https://setsuyakukaman.com/wp-content/uploads/2024/05/4c88a1d6a38f0a82ec719b0cab77c7c1-600x400.jpg)
そのほか、滝畑ルートは公共交通機関でのアクセスが良いので、岩湧の森や紀見峠から登るルートに比べて、登山者は多めです。
滝畑ルートの詳細
登山口は、滝畑湖畔観光のトイレ裏にあります。
![滝畑湖畔観光のトイレ裏にある登山口の画像](https://setsuyakukaman.com/wp-content/uploads/2024/05/f3be3ce75c99a623fcabd5cc9d28856d-600x400.jpg)
最初の登りはやや急登ですが、徐々にトラバースしながら穏やかな登りになっていきます。
![滝畑ルートの水場の画像](https://setsuyakukaman.com/wp-content/uploads/2024/05/4ccb7d8a4ec0f52171d3eca38977dac3-600x400.jpg)
急登を登り終えて、トラバース区間に入ると水場があります。
この辺りは、足元がぬかるんでいるので注意しましょう。
![カキザコの分岐地点の画像](https://setsuyakukaman.com/wp-content/uploads/2024/05/47b286a56d9526d0fe8030a3b00ef731-600x400.jpg)
整備された階段を登って進むと、突き当り「カキザコ」の分岐になります。
左が山頂。右へすすむと「千石谷」です。
下山時、「千石谷」方面に直進してしまいがちなので、滝畑方面へ降りるように注意しましょう。
![滝畑ルートに設置されたベンチの画像](https://setsuyakukaman.com/wp-content/uploads/2024/05/fdee134f2e01b704a20210899df65228-600x400.jpg)
滝畑ルートには、所々にベンチが設置されています。
森林浴を楽しみながら、休憩しましょう。
![扇山方面への分岐地点の画像](https://setsuyakukaman.com/wp-content/uploads/2024/05/9a4730b5c095e2f40495a0c4354e5dc4-600x400.jpg)
尾根に出てすぐにベンチがあり、扇山へ登る分岐があります。
扇山へは5分程度で行くことができますが、山頂に展望はありません。
![展望の無い扇山山頂の画像](https://setsuyakukaman.com/wp-content/uploads/2024/05/78bb23369f11c4206a3cb890604da320-600x400.jpg)
余裕のある方は立ち寄ってみても良いですね。
登山者も少ないので、夏場は少し藪漕ぎが必要になります。
![滝畑ルートの鉄塔の画像](https://setsuyakukaman.com/wp-content/uploads/2024/05/a03d28becfbd120974089a873f6a0b65-600x400.jpg)
尾根に出て少し歩くと、鉄塔の広場があります。
広場には、破線ルートに向かうピンクテープが巻かれており、下山時にルートを間違いやすいので注意してください。
鉄塔を超えると、山頂まで穏やかな稜線歩きになります。
![滝畑ルートの山頂付近の景色](https://setsuyakukaman.com/wp-content/uploads/2024/05/DSC_0912-600x400.jpg)
目の前の視界が開け、山頂に向けた急登が始まります。
景色が良いので、ゆっくりと眺望を楽しみながら登りましょう。
急登を登り切れば、山頂広場です。
![山頂広場までにあるベンチの画像](https://setsuyakukaman.com/wp-content/uploads/2024/05/f74365582387356609c7792a1abac572-600x400.jpg)
山頂広場までにもベンチが設置されています。
週末の山頂広場は混雑しているので、手前のベンチでお昼休憩をしても良いでしょう。
槇尾山や南大阪の景色が望めます。
![岩湧山山頂広場の画像](https://setsuyakukaman.com/wp-content/uploads/2024/05/f3c613a054748181fa0f51c5c6f99ef3-600x400.jpg)
岩湧山の山頂広場はあまり広くありません。
稜線にベンチが設置されているので、分かれて休憩しましょう。
山頂の三角点は、山頂広場を超えた先にあります。
![岩湧山頂看板の画像](https://setsuyakukaman.com/wp-content/uploads/2024/05/8f8a2e8bf92d67290efcee26642fb09d-600x400.jpg)
岩湧山頂(897.7m)の看板です。
奈良方面には弥山、八経ヶ岳が、北東方面には、金剛山や葛城山、二上山まで眺めることができます。
![山頂から北東を眺めた景色](https://setsuyakukaman.com/wp-content/uploads/2024/05/b67c80d0441edbcb71a9b260dc5591d1-600x400.jpg)
大阪方面には市内の高層ビルや関西国際空港、天気が良い日には明石海峡大橋まで眺めることができます。
![山頂から大阪方面を眺めた画像](https://setsuyakukaman.com/wp-content/uploads/2024/05/8c1956828cd83e72894e424cd8148007-600x400.jpg)
岩湧山は3月に山焼きがあります。
茅(ススキ)が育つまで、山頂付近は遮るものが無いので、素晴らしい展望です。
茅(ススキ)の背が伸びてきた秋ごろは、眺望は悪くなりますが、金色の景色が広がります。
![夕暮れの岩湧山の画像](https://setsuyakukaman.com/wp-content/uploads/2022/12/412e5d6610a05a69f89b33eb42ef453c-600x401.jpg)
四季折々に楽しめるのが岩湧山の魅力なので、是非何度も足を運んでみて下さい。
下山時、鉄塔付近とカキザコの分岐でルートを間違えないよう注意しましょう。
最後までお読み頂きありがとうございます。
他にも登山に関する記事を書いていますので、合わせて読んで頂けると嬉しいです。
岩湧山の登山に適した服装は、こちらの記事を参考にして下さい↓
質問、コメントお待ちしています!